モロッコ向けセメントプラントを引き渡し(カワサキプラントシステムズ)

2009年12月15日

 
モロッコ向けセメントプラントを引き渡し
 

川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは、モロッコ王国ラファージュセメント社のテトアンセメント工場向けに、セメントプラントを完成・引き渡しました。

今回納入したプラントは、日産2,300トンの生産能力を持つセメント製造設備であり、当社の所掌範囲は、主要プロセス機器(原料粉砕・石炭粉砕・焼成およびセメント粉砕)の納入、据付工事および試運転です。本プラントは、当社が2003年に設備を納入、2004年に引き渡したテトアンIIセメント工場の拡張工事で、この増設ラインの稼動により、モロッコ王国において増大しているセメント需要に応えるとともに、最新鋭技術を採用し環境保全に大きく貢献します。

ラファージュセメント社は、セメントビジネスを世界的に展開し、100本を超えるキルンでセメントの総生産量世界一を誇るラファージュ社(本拠地フランス パリ市)と、モロッコの主要な投資企業であるSNI(Societe Nationale d'Investissement ソシエテ・ナショナル・インベストメント)社との共同出資会社であるラファージュモロッコ社の子会社です。
ラファージュセメント社は、モロッコ国内に3つの一貫セメント工場と1つの粉砕工場を保有しており、今回の増設ライン稼動により、セメント生産能力は合計で年産660万トンになります。

当社が2004年に引き渡したテトアンII工場の1号ラインは、全世界のラファージュ社工場の中でもトップレベルの稼動実績を誇り、ラファージュセメント社のみならずラファージュ社にも大きく貢献してきました。ラファージュセメント社からの連続受注と着実な納入実績は、当社の技術レベルおよびプロジェクト管理能力における信頼性が高く評価されたもので、当社のセメントプラントビジネスの世界展開に向けてさらなる原動力となるものです。

今回の納入を機に、当社は、今後も欧州・中近東・北アフリカ地域でのセメントプラント事業において、積極的な事業活動を展開していきます。