国内初のムービングベルト付き実車風洞を富士重工業株式会社に納入
2008年09月02日
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川崎重工は、国内初のムービングベルト付き実車風洞を富士重工業株式会社に納入しました。 本風洞の特長は、実走行に近い状態を風洞試験で実現するために、道路に相当する自動車下の部分を風速と同じ速度で移動させる移動地面板、いわゆるムービングベルトを装備していることです。 ムービングベルトは、車体下に1ベルト及び車輪用に4ベルトの計5ベルトで構成されています。車輪用ムービングベルトは、車輪周りの空気の流れを模擬するため、車輪荷重を支持しベルトの移動により車輪を回転させます。したがって、試験車両に作用する空力荷重を計測するための六分力天秤装置(※1)は、車輪用ムービングベルトを組み込んだ構造としています。 本風洞は、全長65m×幅40mの水平回流式(※2)、測定部は3/4セミオープン型(※3)、ノズルサイズ(※4)は幅5.1m×高さ3mであり、最高速度180km/hまでの試験が可能です。 当社は、1957年から航空機用風洞、自動車用の熱風洞及び日本自動車研究所向けの実車風洞、さらには建築用風洞等、現在まで数多くの風洞を納入してきました。
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