台北市向け地下鉄システムを一括受注
2007年03月03日
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川崎重工は、丸紅株式会社およびCTCI Corporation(台湾・台北市)と共同で、台北市政府捷運(しょううん)工程局(DORTS:Department of Rapid Transit System)向け地下鉄システムを一括受注しました。受注金額は約570億円で、2015年4月までに納入する予定です。 今回受注したシステムは、地下鉄電車138両をはじめとして、信号システム、変・給電システム、通信システム、自動改札機(AFC)を一括供給するものです。本システムは、台北市内の中正紀念堂駅から象山駅までの7駅区間を結ぶ信義線と、西門駅から中山駅を経由して松山駅までの8駅区間を結ぶ松山線の2つの新規路線に導入されます。当社はコンソーシアムのリーダーとして、プロジェクト全体を統括するとともに、地下鉄電車138両の製造および信号システムの供給を担当します。なお、丸紅はプロジェクト・マネジメントおよびシステム・インテグレーション、通信システム、AFCを、CTCIは変・給電システムを担当します。 台北市では、都市開発に伴う地下鉄ネットワークの整備が計画的に実施されており、これまで当社はDORTS向けに1992年から1993年にかけて地下鉄電車132両(1次車)を納入するとともに、2005年12月からは地下鉄電車321両(4次車)の納入を開始しています。 当社はこのほかにも台湾高速鉄道向け700T型車両の納入に加え、現在も丸紅と共同で台北・桃園(旧称:中正)国際空港鉄道の建設を進めています。また、CTCIは台湾最大手のエンジニアリング専業会社として国内外のプラント建設を手掛け、当社が現在地下鉄電車の納入を開始しているDORTSの新荘・蘆洲線向けに変・給電システムを建設中です。今回のシステム受注は、これら当社製車両の高い技術や信頼性とともに、各社の豊富な実績や技術力が総合的に高く評価されたものです。 今後とも当社は、鉄道関連事業の拡大をより一層図るため、車両システムの供給はもとより鉄道システム全体の供給を目指し、海外市場での受注活動を積極的に展開していきます。 □車両の概要
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