建設廃材リサイクル向け専用機をフルモデルチェンジ ハイゼットシリーズとして販売開始

2005年11月30日

川崎重工・神戸製鋼の破砕機事業合弁会社である(株)アーステクニカは、建設廃材リサイクル向けに4機種をハイゼットシリーズとしてフルモデルチェンジしました。

近年、高度成長期の老朽化構造物の建て替え需要により、建設廃材コンクリート・アスファルト塊の排出量が増加傾向にあります。さらに2007年度に98%以上のリサイクル率の達成を目標とする建設リサイクル法の後押しもあり、今後建設廃材リサイクル処理プラントの能力の拡大が見込まれています。

当社は、破砕機のトップメーカとして、2004年に建設廃材リサイクル向けEIシリーズを開発しましたが、今回新たにフルモデルチェンジした専用機4機種を上市しました。

新開発したハイゼットシリーズは、一次破砕用ジョークラッシャ「ハイゼットジョー」、二次三次破砕用インパクトクラッシャ「ハイゼットIB」、原石供給用振動フィーダ「ハイゼットF」、製品ふるい分け用スクリーン「ハイゼットWAVE」の4機種です。各機種の特長は次の通りです

1.一次破砕用ジョークラッシャ「ハイゼットジョー」
従来機「キープジョー」に比べ対応する原料サイズを大きくし、必要な製品を効率よく生産できる構造としました。機械サイズも4サイズから5サイズにラインナップの強化を図りました。
また、製品サイズを調整する「出口セット調整機構」を標準装備し、メンテナンスの作業効率の向上を図っています。
(1)シンプルで頑強な構造
(2)高い生産性を実現
(3)前処理に最適で夏場の原料の付着による性能低下が少ない
(4)低騒音と低振動を実現
処理能力:10~215トン/時(5サイズ)
販売価格:500~1,800万円
年間販売目標:30台

2.二次三次破砕用インパクトクラッシャ「ハイゼットIB」
納入台数1万台以上におよぶインペラーブレーカの実績と経験を活かし、建設廃材専用機として開発しました。
(1)大きな供給口を備え、大塊、大容量処理を実現
一次ジョークラッシャの産物はもちろん、それより大きいロールクラッシャの産物を処理可能
(2)ディスク板厚を28mmから40mmへ、打撃板の厚さも20%アップし、構造を強化
(3)打撃板の反転・交換時に一時置きできる交換台を標準装備する等、メンテナンス性を改善
処理能力:30~150トン/時(4サイズ)
販売価格:700~2,300万円
年間販売目標:50台

3.原石供給用振動フィーダ「ハイゼットF」
設置スペース低減のニーズに対応するため、高さ、長さを大幅に縮小しプラント全体の投資額を抑えることができます。
(1)効率設計により従来機に比べてモータ容量を半減
(2)水平設置となり従来機に比べ高さが低いため、設置スペースを省スペース化
(3)ふるいわけ部分に傾斜をつけ、原料の流れをスムーズにし、また段差を小さく抑えることで原料の付着を極力防止
処理能力:50~200トン/時(2サイズ)
販売価格:700~1,000万円
年間販売目標:20台

4.製品ふるい分け用スクリーン「ハイゼットWAVE」
従来のスクリーンを大幅改良し、従来機に比べ高さを抑えました。
(1)傾斜を緩やかにすることで本体高さを抑え、設置スペースを省スペース化
(2)本体フレームをボルト構造とし、交換が容易
(3)振幅を大きくサイドプレートを高くすることで荷こぼれを防止
販売価格:250~500万円
年間販売目標:80台