最新鋭LNG運搬船2隻を受注(川崎造船)

2004年12月13日

 

川崎造船は、大阪ガス株式会社の100%出資子会社である大阪ガスインターナショナルトランスポート株式会社と153,000m3型LNG運搬船2隻の造船契約を締結しました。両船を当社坂出工場で建造し、1隻目の引渡しは2008年12月、2隻目の引渡しは2009年7月の予定です。

今回受注したのは、当社が開発した153,000m3のカーゴタンク容量をもつ、新設計のモス型ストレッチ球形タンクを3基、モス型球型タンクを1基搭載したLNG運搬船です。ストレッチ球型タンクとは、従来の球型タンクに約2mのシリンダーを追加することによりカーゴタンク容積を増やしたタンクです。

今回の受注は、当社の長年にわたるLNG運搬船の設計・建造および保守に関する卓越した技術力ならびにその信頼性と、世界の主要なLNGターミナルへ入港可能な145,000m3型LNG運搬船の船体寸法を保持したまま、8,000m3もの積載容量を増やした本船型が高く評価されたものです。

両船の受注により、当社の大型LNG運搬船の受注残は9隻となりました。今後とも、当社はクリーンエネルギーとして需要増加が予想されるLNGをはじめとする各種ガス運搬船建造に積極的に取り組んでいきます。

なお、本船の主要目は以下の通りです。

<主要目>
全長 約289.5m
型幅 49m
タンク容量 153,000m3
速力 19.5ノット
     
<所有者および所有比率>

 

第1船 第2船
大阪ガスインターナショナルトランスポート 85%
日本郵船(株) 10%
川崎汽船(株) 5%
※後日オマーン海運公社の出資を予定
大阪ガスインターナショナルトランスポート 60.1%
日本郵船(株) 39.9%