乾式製砂システム「ハイブリッドサンドシステム」を開発-天然砂に匹敵する砕砂を安価・コンパクトに製造-(アーステクニカ)

2004年04月22日

 

株式会社アーステクニカは、天然砂に匹敵する優れた粒形、粒度の砕砂を安価でコンパクトに生産できる乾式製砂システム「ハイブリッドサンドシステム」を開発しました。

昨今、天然資源の枯渇などを受けた環境保護機運の高まりとともに、天然砂から人工砂(砕砂)への移行傾向が強まっています。こうした状況下、骨材業界では、骨材需要低迷により余剰となる骨材を再破砕し、新たに高付加価値化な人工砂として活用するニーズが高まっており、製砂システムの需要は堅調に推移しています。
また、製砂システムには、湿式と乾式の2方式がありますが、従来、安定した品質が得られることから主流となっている湿式製砂システムは、新設にあたり濁水処理設備の設置や許認可取得、濁水ケーキの処理などが必要なことから、現在では初期投資負担を抑えることができる乾式製砂システムへの関心が高まっています。

こうしたニーズに対応し、今回当社が開発した乾式製砂システム「ハイブリッドサンドシステム」は、設備費用が安く押さえられることに加え、湿式製砂システムと同等以上の品質の砕砂製品を生産することができます。7号砕石などを原料に天然砂に匹敵する優れた粒形と粒度の砕砂を生産し、1時間あたり35~140トンの処理能力を有しています。
本システムは、豊富な納入実績がある当社製竪型整粒機「ペブラスRX-Eシリーズ」を改良し、粒形改善と低ランニングコストを実現した製砂用破砕機「ハイブリッドペブ」と、1台でふるい別けと分級をこなす「エコセパレータ風流」を中心に構成されています。また、両機を共通架台上に据付け、作業性、メンテナンス性に配慮し、環境改善の要求に応えるコンパクトなシステムとしています。

「ハイブリッドサンドシステム」の主な特長は以下のとおりです。

(1) 天然砂に匹敵する好粒形(粒形判定実積率58%以上)と粒度の砕砂を生産。
(2) 最適形状新型ロータを採用することで、処理能力が大幅に向上。また省エネルギー効果により、ランニングコストを従来機比で30~50%低減。
(3) シンプルな機器構成により、湿式製砂システムに比べプラント敷地面積を半減。
(4) 発塵、騒音、振動を抑制し、環境改善に貢献。(夜間運転可能)
(5) 製品粒度調整が簡単に操作(タッチパネル制御)。


当社は、破砕技術における長年の豊富な経験と実績を基に、常に顧客のニーズを先取りした製品開発で業界をリードしてきました。砕砂分野では、ロッドミル(KNB)、ローラーミル(GSミル)、ピンミル(アストロスーパーミル)、アストロファイン(ASF)、インペラーブレーカー(スーパーサンダー)などの機種をラインナップし、これまで多数の製砂プラントを納入しています。今後とも当社は積極的に砕砂技術の開発に努め、優れた破砕機を各業界に提供していきます。