川崎重工は、関連企業の事業構造改革の一環として、川崎重工グループの資産管理ならびに従業員の福利厚生に関連するサービス事業などを展開している川重不動産(株)・川崎興産(株)・川重苫小牧観光開発(株)の3社を本年4月1日をもって統合・再編し、新会社を(株)カワサキ ライフ コーポレーションとします。
川重不動産は、川崎重工グループの資産管理や不動産売買・仲介などを中心とした事業を、川崎興産は従業員向けの保険代理業やリース業に加えて不動産の管理・賃貸業を、また川重苫小牧観光開発はゴルフ場経営を主な事業として展開しています。これら事業は相互に関連するものであり、今回の統合・再編により事業の整理・統合を行うことでシナジー効果を追及するとともに、間接部門のスリム化、財務基盤の強化を推進しグループ経営の一層の効率化、収益力の増大を図っていきます。
当社は、これまで中期経営計画に掲げた事業の選択と集中、収益力向上のためのビジネスモデルの変革、経営スタイルの変革などを柱とする事業構造改革を着実に推進し、船舶および精機事業の分社・独立、収益力強化に向けた他社とのアライアンスなどの実績をあげてきました。
また、関連企業についても事業の将来性や存在の意義、事業の競争力強化および効率化などの観点から事業構造の改革に取り組み、これまでにも関連企業の統合・再編、解散、また当社保有株式の他社への譲渡などを実施してきました。
今回の3社の統合・再編は、これらの改革の一環となるものです。当社は今後も関連企業の見直しを含め、川崎重工グループの経営効率化、強化を推進していきます。
なお、統合・再編および新会社の概要については以下のとおりです。
1.統合・再編の概要
(1) 統合・再編の形式
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3社対等の立場の合併であるが、川重不動産を存続会社とし、川崎興産および川重苫小牧観光開発を消滅会社とする吸収合併による。 |
(2) 新会社の概要(2004年4月1日時点予定)
<1> 商 号
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株式会社 カワサキ ライフ コーポレーション |
<2> 本 店 |
神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号(神戸クリスタルタワー) |
<3> 事業内容 |
1. 不動産の売買、賃貸借、仲介、管理・運営、開発・分譲 2. 土木・建築工事の請負 3. 建設工事の設計、監理、コンサルティング 4. 自動車・火災・傷害・疾病等の保険代理業 5. 総合リース業 6. ローン、クレジットカード 7. ゴルフ場「樽前カントリークラブ」、スポーツ施設および食堂の経営 8. 食料品、飲料水、日用雑貨品の販売 9. 貨物運送の取次ぎ |
<4> 資本金 |
400百万円 (全額川崎重工業(株)出資) |
<5> 発行済株式数 |
8,500株 |
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取締役社長 池田 省之介 (現川崎興産(株)社長) なお、川重不動産(株)取締役社長の 阿二 眞三郎は取締役会長に、 川重苫小牧観光開発(株)取締役社長の中村 周男は常務取締役に就任 |
<7> 従業員数 |
約370名 |
<8> 予想売上高 |
約92億円 (2004年度) |
<9> 決算期 |
3月31日 |
2.当社の連結業績への影響 統合・再編の効果を見込んでおりますが、当社の連結決算に及ぼす影響は軽微であります。
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