エア・ウォーターと川重防災工業との包括的業務提携および資本提携について
2003年07月31日
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エア・ウォーター株式会社(以下 エア・ウォーター)と川重防災工業株式会社(以下 川重防災)および川重防災の親会社である川崎重工業株式会社(以下 川崎重工)の3社は、このほど、エア・ウォーターと川重防災が共同して、相互の医療関連分野を中心とする事業の拡大を目的に、関係強化を進めることについて基本合意に達しました。 これに基づき、本年10月1日を目処に川崎重工の保有する川重防災株式の一部をエア・ウォーターへ譲渡することを前提とする、エア・ウォーターと川重防災の包括的業務提携を実施します。
1.業務提携および資本参加の内容
(1)業務提携 10月1日を目処に、エア・ウォーターと川重防災は、医療設備関連工事、医療機器などの医療関連事業を中心とする開発・生産・販売・サービスを含む包括的業務提携契約を締結します。
(2)資本参加 10月1日を目処に川崎重工からエア・ウォーターに川重防災の株式33%(3,450,000株)を譲渡します。
2.提携の理由 エア・ウォーターの医療事業は医療用酸素をはじめとするガス供給事業を核に、医療機器、医療サービス等、幅広い分野に展開しております。 一方、川重防災は、医療ガス供給設備などの医療装置、消火活動・人命救助などに用いられる呼吸器、陸上用および船舶用の消火装置の3分野で事業を展開しています。 また、両社は従来から、全国で医療ガス配管工事・機材に関して取引関係にあるほか、川重防災からエア・ウォーターへ、酸素湿潤器、吸引器等のOEM供給も行っております。 こうした中、川重防災では新分野の医療機器の開発を検討するなど、医療関連分野での一層の事業領域拡大を志向しており、一方、エア・ウォーターも医療事業部門における技術力強化による新製品開発・拡販ならびにメンテナンス事業の拡大を目指しています。本業務提携を実施することにより、両社の技術力と、エア・ウォーターの全国的な販売・サービスネットワークを複合して、新たなビジネス展開が図れるものと考えています。 また、両社では、医療関連分野に留まらず、エア・ウォーターの産業関連分野と川重防災の防災機器・設備関連分野をも含めて、両社間での協力関係を深めていきます。
3.今後の見通し
2004年3月期における当事会社の連結業績への影響は軽微であると考えていますが、来期以降については、業務提携の進捗状況に応じて公表していきます。
【当事会社の概要】
エア・ウォーター株式会社の概要(03年3月期) |
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◇設立 |
1929年 |
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◇資本金 |
15,512百万円 |
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◇事業内容 |
鉄鋼、化学、エレクトロニクス向けガス供給 産業機材販売、医療ガス供給、医療機器販売、医療サービス 介護福祉事業、LPG供給、天然ガス供給 等 |
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◇本社所在地 |
大阪市中央区東心斎橋1丁目20番16号 |
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(本店所在地) |
札幌市中央区北3条西1丁目2番地 |
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◇代表者 |
代表取締役会長・CEO 青木 弘 |
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◇連結売上高 |
236,621百万円 |
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◇連結総資産 |
232,628百万円 |
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◇連結従業員 |
5,481名 |
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川重防災工業株式会社の概要(03年3月期) |
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◇設立 |
1975年 |
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◇資本金 |
1,708百万円 |
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◇事業内容 |
呼吸保護器具・装置、医療機器・装置、防災保安安全機器・ 装置、ガス機器・装置などの製造・販売 |
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◇本社所在地 |
神戸本社:神戸市西区高塚台三丁目2番地16 |
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(本店所在地) |
神戸市西区高塚台三丁目2番地16 |
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◇代表者 |
代表取締役社長 坂野 耿介 |
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◇連結売上高 |
13,189百万円 |
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◇連結総資産 |
14,309百万円 |
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◇連結従業員 |
316名 |
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川崎重工業株式会社の概要(03年3月期) |
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◇設立 |
1896年 |
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◇資本金 |
81,426百万円 |
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◇事業内容 |
航空機、鉄道車両、船舶等の輸送機器、ガスタービン・機械 及び産業機械・プラント・環境装置関連製品、鉄構製品、 二輪車などのレジャー製品などの製造・販売 |
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◇本社所在地 |
東京本社:東京都港区浜松町2丁目4番1号(世界貿易センタービル) |
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(本店所在地) |
神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 |
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◇代表者 |
代表取締役社長 田﨑 雅元 |
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◇連結売上高 |
1,239,598百万円 |
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◇連結総資産 |
1,149,160百万円 |
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◇連結従業員 |
28,642名 |
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