排出ガス第2次基準値対応の新型ホイールローダ「AUTHENT 70ZV」を新発売
2003年06月05日
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川崎重工は、国土交通省の「排出ガス第2次基準値」に対応した、新型ホイールローダ「AUTHENT 70ZV」を6月9日より新発売します。
今回発売する「AUTHENT 70ZV」は、主に砕石などをトラックに積込むバケット容量2.7m3の中型ホイールローダです。また、アタッチメントを変えることで多用途の作業が可能です。
「AUTHENT 70ZV」は、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)などの排出を大幅に削減し、国土交通省が2003年10月から導入する建設機械の排出ガス規制「排出ガス第2次基準値」をクリアしたインタークーラー付エンジンを搭載しています。さらに、従来機(AUTHENT 70ZA)比で14%の出力向上を実現しています。 また冷却システムを、従来のエンジン直接駆動型から変更し、油圧モータ駆動型 を標準装備としました。冷却ファンを大径化し低回転化することにより、エンジンからの騒音を大幅に削減しており、国土交通省に対し「低騒音型建設機械」の認可を申請中です(9月認可予定)。 さらに、ダンピングクリアランス(積込み高さ)を大きくし、ダンプトラックへの積込み作業性を向上させるとともに、ホイールローダとして初めてフルオートエアコンを標準装備する等、快適性にも配慮しています。
「AUTHENT 70ZV」の特長および主要諸元は、次のとおりです。
□作業性の向上
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ハイクオリティとハイパワーを兼ね揃えたエンジンを搭載し、余裕のある出力で作業できます。 |
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ダンピングクリアランス(ダンプトラックへの積込み高さ)を110mm大きくして、荷役性能を向上させています。 |
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前照灯にハロゲンランプを採用するとともに、作業用に角型ハロゲンランプを追加し、夜間作業の効率を高めています。 |
□環境対応性の向上
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インタークーラー付エンジンを搭載し、「排出ガス第2次基準値」をクリアしています。 |
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油圧モータ駆動型冷却システムを採用し、冷却ファンの騒音を大幅に削減することにより、標準仕様で「低騒音型建設機械」の認可を申請中です(9月認可予定)。 |
□居住性・操作性の向上
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キャビンのドア下部に取っ手を追加し、地上からの開閉を可能にするとともに、ドアの開き角度を従来の65度から90度に大きくし、乗降性を向上させています。 |
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運転席前のダッシュボードの形状を変更し、足元スペースのゆとりを確保しました。また、キャビンの大型化とあわせ、ピラーレスの大型平面ガラスを採用し、視認性と操作性を高めています。 |
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テレスコピック(上下)・チルト(前後)機能付ステアリングを装備し、オペレータが快適な姿勢で運転できるよう調整できます。 |
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荷役システムにパイロットオペレートコントロール方式を採用することにより、コントロールレバー操作力を半減しています。 |
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フルオートエアコンを標準装備し、居住性を向上しています。 |
□メンテナンス性
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全油圧ブレーキを採用し、信頼性を高めています。 |
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プロペラシャフトの給脂間隔(メンテナンス期間)を250時間から2,000時間に大幅に延長しています。 |
※ 油圧モータ駆動型冷却ファンは、油圧モータを動力源として駆動するもので、冷却水温に応じてファン回転数を制御しています。
□主要諸元表(標準仕様車)
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