川崎重工は、防爆塗装ロボット「KFシリーズ」を新発売します。
「KFシリーズ」は、2000年4月に当社が神戸製鋼所の塗装ロボット事業を継承して以来、両社の持つ知見とノウハウを結集して開発した防爆塗装ロボットです。このシリーズは、一般産業分野を中心に、あらゆる塗装工程で幅広く適用できます。 「KFシリーズ」の第一弾となる「KF121」は、シリーズ最小のロボットです。今秋には、第二弾として、チューブ内蔵中型ロボット「KF193」を発売する計画です。
 ※ 販売価格は、メーカー希望小売価格。(オプションおよび消費税は含まず。)
「KFシリーズ」は、今後さらに防爆塗装ロボットとしてのラインナップを充実して、お客様のさまざまなニーズにお応えします。また、好評の「塗装パッケージセル(サーボターンテーブル、サーボトンボ、サーボシャトル、サーボスピナ)」やエアコントロール盤などへの適用を図っていきます。
<主な特長> 1)マニピュレータ部
I. KF121
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天吊、壁掛けに適したスリムでしかもコンパクトなサイズながら、回転半径1、150mmのリーチを有しているため、小物塗装や回転塗装に最適で、多様なワークの細部にまで塗装ガンが届きます。 |
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腕旋回速度毎秒220°、手首ひねり速度毎秒720°というクラス最高レベルの高速動作性能が、作業効率の向上を実現します。 |
II. KF193
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上部アームおよび手首内に塗装機用チューブを内蔵する構造となっているため、ゴミの発生やチューブ破損などを解消できます。特に、チューブ外出しが主流であった樹脂部品塗装において、ゴミによる不良率の削減に大きく寄与します。 |
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手首部が極めてコンパクトな設計になっているため、狭隘な内板部の塗装にも対応できます。 |
2) コントローラ部(塗装専用 Cコントローラ)
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操作性を向上させるための、塗装用途に特化した機能をふんだんに盛り込んでいます。 また、カワサキ・プログレッシヴ・モーション・コントロールにより、高速・高精度の軌跡制御を実現しました。 |
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安全防爆仕様のティーチペンダントのほかに、大型TFTカラー液晶を採用した多機能パネルを表示装置として標準装備しており、教示作業や日常運転作業を容易にしました。 |
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コントローラが塗装機器およびその他周辺機器を一括制御します。(オプション) そのため、省スペース化、メンテナンス性の向上だけでなく、きめ細かい塗装機器制御が実現でき、立上げ期間も大幅に短縮できます。 |
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