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当社は、本日開催の取締役会において、平成14年10月1日をもって、当社の精機部門を会社分割し、その事業を当社100%子会社「川重ハイドロリック株式会社」(以下、KHC)に承継することを決定し、分割契約書を締結しましたのでお知らせします。
なお、本分割は、商法第374条ノ22に定める簡易分割となります。
I.会社分割の目的
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当社の精機部門は、油圧機器・装置を中心に、機電製品、制御システムを加えて大きく発展し、国内油圧市場において売上高で第2位、ポンプ・モータ・バルブの主要3製品では第1位の地位を占め、「カワサキ油圧」ブランドは市場から高い評価を得ていますが、国内油圧市場は平成10年度以降縮小に転じ、当面は大きな回復が期待できない状況にあります。 このような事業環境下において、当社の精機部門が勝ち残りを確実にし、今後も安定的に発展していくためには、サービスを含む事業体制の強化や、油圧専業メーカーとの競争に適した機動的な経営体質の確立等が必要と判断し、分社独立を決定しました。 精機部門の分社独立会社(以下、新会社)は、油圧製品のサービス(アフターサービス、メンテナンス)を事業主体とするKHCと一体化して油圧の一貫事業体制を再構築しつつ、収益性の高いサービス事業の強化・拡大を図ります。製品面では、技術開発力の強みを活かした高性能・高機能製品で更なる差別化を進め、当該製品分野で世界のトップランナーを目指します。 また、新会社は、他企業との協力関係の構築を含め、グローバルな企業として確固たる地位確立のための施策を展開します。 当社は新会社に対して、営業・技術・資金を含む経営支援を行い、川崎重工グループとしての総合力の発揮に努め、グループ全体としての企業価値を一層高めてまいります。 |
II.会社分割の要旨 1 分割の日程
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平成14年5月24日 分割契約書承認取締役会 |
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平成14年5月24日 分割契約書締結 |
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平成14年10月1日 分割期日 |
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平成14年10月1日 分割登記 |
2 分割方式
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(1)分割方式 |
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当社を分割会社とし、KHCを承継会社とする吸収分割であり、同社が本分割に際して発行する株式の総数を当社に割り当てる物的分割です。 |
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(2)当分割方式を採用した理由 |
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精機部門の分社化とKHCとの一体化によるサービス分野を含む油圧の一貫事業体制の再構築を効率的に行うため、上記分割方式を採用しました。 なお、KHCは分割期日をもって、商号を「株式会社カワサキプレシジョンマシナリ」に変更します。 |
3 株式の割当
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KHCが本分割に際して発行する株式は、普通株式58,600株であり、その全てを当社に割り当てます。 |
4 KHCが承継する権利義務
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(1)資産、負債およびこれに付随する権利義務 |
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精機部門に関する資産、負債およびこれに付随する権利義務を承継します。 |
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(2)雇用契約 |
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精機部門に主として従事する従業員との間の雇用契約を承継します。 |
5 債務の履行の見込み
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当社および新会社が負担すべき債務については、確実に履行できると判断しています。 |
III.新会社の概要
IV.分割当事会社の概要
(16)最近3決算期の業績
V.分割する事業部門の内容
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(1)精機部門の内容 |
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油圧機器・装置、機電製品、制御システムの設計、製造、販売 |
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(2)精機部門の平成14年3月期における経営成績 |
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(3)承継資産、負債の項目および金額 (分割時見込み) |
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(4)新会社の業績予想 |
Vi.分割後の当社の状況
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1 商号、事業内容、本店所在地、代表者、資本金および決算期 |
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いずれも分割による変更はありません。 |
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2 業績に与える影響 |
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(1)連結業績 |
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新会社は、当社100%の連結子会社であるため、連結業績に与える影響はありません。 |
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(2)単独業績 |
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当社の平成15年3月期における単独業績の予想は次のとおりです。 |
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