国内初、ポジティブ・インパクト評価フレームワークを利用した融資契約締結について

2022年12月20日

川崎重工は、サステナブルファイナンスの取り組みとして、株式会社群馬銀行とポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け投融資タイプ)の融資契約(以下、本契約)を締結しました。本契約は、三井住友信託銀行株式会社から提供を受けた「ポジティブ・インパクト評価フレームワーク」(以下、本フレームワーク)を活用したもので、評価者である三井住友信託銀行以外の金融機関から個別融資を受ける試みは国内で初めてとなります。
当社は、既に20218月にポジティブ・インパクト・ファイナンスによる融資を受けていますが、日本におけるポジティブ・インパクト・ファイナンスの一層の活用促進のため、複数の金融機関と共通のフレームワークの活用を想定したスキームを検討していました。このスキームは、貸付人・借入人双方の負担を軽減し、なおかつ会社のポリシーと、統一的かつ整合的なサステナブルファイナンスが期待できるものです。

本フレームワークでは、当社のマテリアリティ(重要課題)から、特にSDGs(持続可能な開発目標) の達成にインパクトを与える活動として添付のテーマを設定しています。また、評価の透明性および客観性を確保するため、株式会社日本格付研究所より第三者意見書を取得しています。

当社は、本年11月に策定した事前取得型サステナビリティ・リンク・ローンフレームワークとあわせて本フレームワークを活用することで、「グループビジョン2030」で目標として掲げている「2030年度に長期借入金に占めるサステナブルファイナンスの割合を50%、2050年度には100%」の実現を目指し、サステナビリティ経営の取り組みを加速させるとともに、ステークホルダーとのエンゲージメント強化に努め、SDGsの達成と持続可能な社会の実現に貢献していきます。

※国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱するポジティブ・インパクト原則に則した融資。企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブおよびネガティブな影響)を銀行が包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とする。企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、その過程を情報開示することが最大の特徴。

【添付】

【参考リンク】

「ポジティブ・インパクト評価フレームワーク」について

https://www.smtb.jp/-/media/tb/about/corporate/release/pdf/221117.pdf

日本格付研究所による第三者意見書

株式会社日本格付研究所のウェブサイトをご参照ください。

https://www.jcr.co.jp/greenfinance/

当社のサステナブルファイナンスについて

https://www.khi.co.jp/ir/finance/

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