サステナビリティ・リンク・ローンフレームワークを利用した融資契約締結について
2022年11月30日
川崎重工は、サステナブルファイナンスの取り組みとして、サステナビリティ・リンク・ローンフレームワーク(以下、本フレームワーク)を策定し、本フレームワークを利用したサステナビリティ・リンク・ローンによる融資契約を4つの金融機関と締結しました。
本フレームワークは、同一のフレームワークを用いて複数の金融機関から相対取引での融資を想定したもので、日本のサステナブルファイナンスにおいて先進的な取り組みになります。
■本フレームワークを活用し融資契約を締結した金融機関
2022年11月 | 日本生命保険相互会社 |
2022年11月 | 農林中央金庫 |
2022年11月 | 株式会社三井住友銀行 |
2022年11月 | 明治安田生命保険相互会社 |
(五十音順) |
本フレームワークは、株式会社日本格付研究所から、ローン・マーケット・アソシエーション※などが策定した「サステナビリティ・リンク・ローン原則(2022年3月版)」および環境省が策定した「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(2022年版)」との適合性に対する第三者意見書を取得しています。
本フレームワーク策定にあたっては、株式会社日本政策投資銀行から支援を受け、当社の「グループビジョン2030」における重要な位置づけにあり、当社の持続的な成長および日本のカーボンニュートラル達成に欠かせない「水素サプライチェーン構築」を重要業績評価指標(以下、KPI)とし、以下のサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下、SPTs)を設定しています。
KPI | 水素サプライチェーン構築 |
SPTs ① | 2026年度までに商用化実証大型液化水素運搬船1隻の建造完了 |
SPTs ② | 2031年度までに日本への水素運搬可能量22.5万t/年以上 |
本フレームワークを活用することで、自社のサステナブルファイナンスへの取り組みを推進するだけでなく、各金融機関でのサステナブルファイナンス組成にかかる負荷を軽減することで、間接金融市場におけるサステナブルファイナンス融資の促進に貢献します。
当社は、今後も本フレームワークを活用した資金調達活動を通じて、「グループビジョン2030」で目標として掲げている「2030年度に長期借入金に占めるサステナブルファイナンスの割合を50%、2050年度には100%」の実現を目指し、サステナビリティ経営の取り組みを加速させるとともに、ステークホルダーとのエンゲージメント強化に努め、SDGsの達成と持続可能な社会の実現に貢献していきます。
※ | ローン・マーケット・アソシエーション:欧州、中東、アフリカのシンジケートローン市場の流動性、効率性、透明性を向上することを目的として1996年に設立された組織。 |
【参考リンク】
株式会社日本格付研究所による第三者意見書
https://www.jcr.co.jp/download/ce5e44e739e62979e7622eedd36d632e69b2264d6e622f9b6d/22d0940_1.pdf
当社のサステナブルファイナンスについて