草津市向けごみ処理施設「草津市立クリーンセンター」の納入および運転管理等業務の開始

2018年03月16日

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【草津市立クリーンセンター外観】

 

川崎重工は、滋賀県草津市向けにごみ処理施設を納入し、当社を代表企業とする特別目的会社のグリーンパーク草津株式会社による運転管理等業務(運営期間:15年間)を本日より開始しました。

今回納入した施設は、熱回収施設(処理能力127t/日)とリサイクルセンター(処理能力13.8t/日)で構成され、当社は、本施設の設計および建設を行いました。
熱回収施設は、当社独自の並行流焼却炉をベースとしたカワサキ・アドバンストストーカシステムを採用し、ろ過式集じん器(バグフィルタ)の設置や排ガスの再循環など、高度な排ガス処理を行うことにより環境負荷を低減します。また、焼却炉に高温高圧ボイラと復水式蒸気タービンを組み合わせて高効率発電(最大発電量3,100kW)を行い、施設内の電力を賄うとともに余剰電力を売電します。
リサイクルセンターでは、粗大ごみと破砕ごみと資源ごみを受け入れ、鉄やアルミなどの有価物を分別・回収します。分別・回収された有価物は資源として再利用されます。

本施設の建設地は、里山に隣接した立地条件であることから、周辺環境との共生を重視したデザインコンセプトとし、施設の外観と周囲の緑地帯との調和を図っています。

当社は、ストーカ式焼却炉をはじめリサイクル施設やごみ焼却・バイオガス化複合施設、一般廃棄物炭化燃料製造施設など各種廃棄物処理技術を有しており、ごみ焼却施設では国内外合わせて174施設(累計処理規模 約39万t/日)の納入実績があります。今後とも、多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と販売活動に取り組んでいきます。

 

■ 草津市立クリーンセンター更新整備事業の概要

【建設工事の概要】


  発注者   草津市
  建設場所 滋賀県草津市馬場町1200番25
  設備概要 ①熱回収施設 ストーカ式焼却炉127t/日(63.5t/24h×2炉)
      ②リサイクルセンター 処理量13.8t/5h(粗大ごみ・破砕ごみ、ペットボトル、びん類、陶器・ガラス類)
      ③余熱利用設備   :  蒸気タービン発電機 3,100kW × 1基 
  契約金額 107億9,568万円(税込)

 

 【運転管理等業務の概要】

  発注者   草津市
  受注者 グリーンパーク草津㈱
〔川崎重工業㈱・㈱シンキ・㈲滋賀総業・大五産業㈱・㈲滋賀環境センター・草津環境管理サービス企業組合〕
  設備概要 ①熱回収施設 ストーカ式焼却炉127t/日(63.5t/24h×2炉)
      ②リサイクルセンター 処理量22.8t/5h(粗大ごみ・破砕ごみ、ペットボトル、プラスチック製容器、びん類、陶器・ガラス類)
      ③余熱利用設備   :  蒸気タービン発電機 3,100kW × 1基 
  運営期間 2018年3月16日~2033年3月15日(15年間)
  契約金額 86億4,076万円(税込)