富士市向けごみ処理発電施設の建設および運営事業を受注
2017年02月15日
(完成イメージ)
川崎重工は、富士市より「新環境クリーンセンター整備運営事業」を受注しました。本事業は、DBO方式※にて発注され、ごみ処理発電施設の設計・建設と20年間の運営業務を行います。
今回受注したごみ処理施設は、1日あたり250t(125t/24h×2炉)の処理能力を有するもので、少ない空気量でごみを完全燃焼できる当社独自の並行流焼却炉に、ろ過式集じん器(バグフィルタ)、触媒脱硝装置や排ガス再循環システムなど、高度な排ガス処理システムを設置することにより、ダイオキシン類やCO(一酸化炭素)などの有害物質の排出抑制や排ガス量の低減を実現します。また、焼却炉に高温高圧ボイラと復水式蒸気タービンを組み合わせて高効率発電を行い、施設内の消費電力を賄うとともに、余剰電力を売電します。さらに、焼却廃熱から作った温水を余熱利用体験施設へ供給します。本施設は、環境との調和、地域との融合、富士山との融合を目指した「安全と安心を約束する資源循環パーク」を基本理念として整備運営を行います。
なお、本施設の建設事業は、当社と地元企業の株式会社石井組、株式会社井出組からなる共同企業体が、運営事業は、当社と株式会社シンキからなる共同企業体がそれぞれ担当します。
当社は、ストーカ式焼却炉をはじめ、各種廃棄物処理技術を有しており、今後とも、多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と販売活動に取り組んでいきます。
※ | DBO方式 Design(設計)、Build(建設)、Operate(運営)の略。施設の設計から運営までを民間委託する方式。 |
■富士市新環境クリーンセンター整備運営事業の概要
【建設事業】
発注者 | : | 富士市 | |
受注者 | : | 川重・石井・井出特定共同企業体 | |
建設場所 | : | 静岡県富士市大淵 | |
設備概要 | : | ①ごみ焼却施設 ストーカ式焼却炉 250t/日(125t/24h × 2炉) ②リサイクル施設 2.72t/日(平均) |
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完工予定日 | : | 平成32年9月30日 | |
契約金額 | : | 226億8,000万円(消費税込み) |
【運営事業】
発注者 | : | 富士市 | |
受注者 | : | 川重・シンキ特定共同企業体 | |
運営期間 | : | 平成32年10月1日~平成52年9月30日(20年間) | |
契約金額 | : | 145億8,000万円(消費税込み) |