「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」対応の新型ホイールローダ「70Z7」を新発売(KCM)
2013年09月30日
川崎重工グループのKCMは、「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」(※1)対応の新型ホイールローダ「Z7シリーズ」の新機種として、「70Z7」(バケット容量:3.0m3、運転質量:14.2t)の国内販売を、10月1日より開始します。
今回発売する新型ホイールローダ「70Z7」は、当社と日立建機株式会社との共同開発により両社の技術を結集させたニューモデルで、現行モデルの良さを踏襲しながらも安全性、経済性、作業性能、外観、オペレータの快適性など、ホイールローダに求められるあらゆる点を全面的に見直し、ユーザーニーズに応えています。
新型ホイールローダ「70Z7」は、排出ガスに含まれる大気汚染の原因物質である窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)を大幅に削減し、国土交通省等が定める「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」に適合しています。また、新しい油圧制御システムやエンジン出力制御などを採用することで、当社従来機より飛躍的に作業性能を向上させるとともに、約20%の燃費低減を実現しました。
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特定特殊自動車(ほとんどすべての建設機械、農業機械、産業用機械)を対象とする、ディーゼルエンジンの新たな排出ガス規制。 |
「70Z7」の特長および主要諸元は、次のとおりです。
1.主な特長
□ 「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」に対応
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新たにエンジンに搭載した酸化触媒付マフラ、排気ガス再循環装置(EGR)、可変容量ターボ(VGT)を細かく制御し、排出ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を従来機より約10%、粒子状物質(PM)を約90%削減しました。 |
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排出ガス規制は、北米のInterim Tier 4、欧州のStage ⅢBにも対応しています。 |
□ 燃費の低減
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可変容量ポンプを用いた「省燃費油圧システム」によるシンプルで操作性の良い油圧システムを採用しました。動作時に必要な油量だけを供給することで、油圧エネルギーロスを低減します。 |
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各種センサーが車体の作業状況を検知することでエンジン回転数を制御し、無駄なエネルギーの排出を最小化することで省燃費化を実現しました。 |
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機器の最適配置、高性能ハイブリッドファンならびに車両状態をフィードバックした回転制御により、冷却ファンの駆動動力を低減します。 |
以上の新システム・新制御の採用により、当社従来機より約20%の燃費低減を実現しました。
□ 作業性能、安全性、居住性の向上
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各種新制御機構を統合したシステムにより、掘削・運搬・積込みの各作業において作業性能、作業効率の飛躍的な向上を図っています。 |
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傾斜昇降ラダーの採用、キャブドアの改良、ハンドレールの最適化を行い、乗降時の安全性向上を図っています。 |
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オペレータの居住空間を拡大し、気密性を高めた新型キャブを搭載しています。 |
□ シンプルな整備性
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エンジンルームとリアグリルは開口部が広く、メンテナンスしやすい構造としており、整備性がアップしました。 |
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ラジエータ清掃の手間を軽減する自動逆転油圧駆動ファンを標準装備しました。 |
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排ガスの後処理装置は酸化触媒付マフラのみで、PM(粒子状物質)を補集するフィルタがないため、一定時間ごとの清掃・交換が不要です。 |
□ 機能美を追求した外観デザイン
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オペレータの視界に配慮するとともに、従来のイメージを一新した三次元曲面を多用した躍動感あふれるデザインを採用しました。 |
□ メンテナンスパッケージ
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今回発売する「70Z7」にも、「Z7シリーズ」向けの新車保証プログラムが適用されています。 |
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① |
パワートレイン(エンジン、動力系装置、油圧機器を含めた主要コンポーネント)は、3年または5,000時間のいずれか早く達成した時点まで保証期間を延長します。(※2) |
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② |
無償メンテナンスエンジンオイルとエンジンオイルフィルタは、500時間毎に4回まで無償で交換を実施します。 |
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※2 13ヶ月以降の保証は、有償メンテナンス契約が必要です。 |
2.主要諸元
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※3 |
標準小売価格は消費税別 |