神戸市向けごみ処理施設の建設および設備管理事業を受注
2013年02月27日
川崎重工は、株式会社大林組および株式会社大建設計とのグループにて、神戸市より「神戸市第11次クリーンセンター整備事業」を受注しました。本事業は、同市がごみ処理施設の建設工事および設備管理業務を一括して発注するもので、ごみ処理施設の建設工事は当社と大林組とのJV、設備管理業務は当社単独での契約となります。
今回受注したごみ処理施設は、ごみ焼却施設(処理能力600t/日:200t/24h×3炉)、破砕施設(処理能力20t/日)および資源ごみ積替施設にて構成されています。
本施設では、少ない空気量で燃焼性能の高いストーカ式並行流焼却炉を採用し、ろ過式集じん器(バグフィルタ)や排ガス再循環システムにより、万全な公害防止対策を施します。また、高温高圧ボイラと抽気復水タービンを組み合わせることで、高効率発電(最大発電量15,200kW)を行うとともに、施設内の消費電力を抑えることにより、温室効果ガス(CO2)の排出量削減に貢献します。
また、本施設の建設地はポートアイランド第2期にあることから、臨海部という景観に配慮し、モダンかつコンパクトなデザインを採用し、周辺環境との調和を図っています。
当社は、廃棄物処理技術において、今回受注したストーカ式焼却炉をはじめ、各種焼却技術を有しており、多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と販売活動に取り組んでいきます。
■ 神戸市第11次クリーンセンター整備事業の概要
【建設工事の概要】
発注者 |
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神戸市 |
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受注者 |
: |
川重・大林特定建設工事共同企業体 |
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工事名 |
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第11次クリーンセンター建設工事 |
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建設場所 |
: |
神戸市中央区港島9丁目12-1 |
設備概要 |
: |
①焼却設備 |
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ストーカ式並行流焼却炉600t/日(200t/24h×3炉) |
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②排ガス処理設備 |
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ろ過式集じん器、有害ガス除去設備他 |
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③飛灰処理設備 |
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重金属類溶出防止処理 |
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④余熱利用設備 |
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蒸気タービン発電機15,200kW×1基 |
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⑤破砕設備 |
: |
せん断式破砕機20t/日(10t/5h×2基) |
完工予定日 |
: |
平成29年3月31日 |
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契約金額 |
: |
217億5,600万円(消費税込み) |
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【設備管理業務の概要】
発注者 |
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神戸市 |
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受注者 |
: |
川崎重工業株式会社 |
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業務委託名 |
: |
神戸市第11次クリーンセンター整備事業設備管理委託 |
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業務委託期間 |
: |
平成29年4月1日~平成49年3月31日(20年間) |
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契約金額 |
: |
60億4,800万円(消費税込み) |
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