播磨工場で旋回式スラスター「レックスペラ」の新工場が完成
2013年01月22日
川崎重工は、当社播磨工場(兵庫県播磨町)において、旋回式スラスター「レックスペラ※」の新工場を完成させ、生産を開始しました。
今回生産を開始した新工場「スラスター第2工場」は、舶用推進機の生産体制強化を目的とするもので、今後需要の拡大が見込まれる「レックスペラ」の生産を従来の神戸工場(神戸市中央区)から移転しました。移転に伴う工場レイアウトの最適化や組立・試運転設備の増設により、「レックスペラ」の生産能力は従来比1.5倍の年間約140台となります。
「レックスペラ」は、水平方向360度の任意の方向に推進力を得られる全旋回式推進機で、推進機・舵・サイドスラスターの機能を備えています。最近では海底資源開発などに用いられるシャトルタンカーやドリルシップなどの大型船や洋上設備に資材輸送等を行うサプライボートなどのオフショア船に搭載され、それら船舶に対し掘削・荷役時における高い定点保持能力や高い操船性を提供します。新工場は、近年の海底資源開発市場の急速な成長に伴う、これら大型船・オフショア船などの需要拡大に対応するための新たな生産拠点として大きな役割を果たします。
当社は、これまでにも2008年10月に、船舶を横方向に推進させるサイドスラスターの生産工場を播磨工場に新設しており、今回の新工場の完成により、当社の舶用推進機の一層の生産性向上を図っていきます。
当社は、今後も信頼性の高い製品の供給を通じて、顧客の多様なニーズに応えるとともに、舶用推進機ビジネスの一層の発展に注力していきます。
□新工場の概要
(1)所在地 |
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兵庫県加古郡播磨町新島8番地 |
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(2)生産品目 |
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旋回式スラスター「レックスペラ」 |
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(3)生産能力 |
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約140台/年 |
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(4)建屋面積 |
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約3,700m2 |
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※「レックスペラ」:川崎重工の登録商標です。