水素混焼仕様への改造が可能なガスエンジン2基を受注

2025年04月09日

8MW級ガスエンジン「KG-18-T」2基

川崎重工は、株式会社エネ・ビジョンから日東紡績株式会社富久山事業センターのガスエンジンコージェネレーションシステム更新プロジェクト(以下、本プロジェクト)向けに、8MW級ガスエンジン「KG-18-T」2基(以下、本設備)を受注しました(※)

本プロジェクトは、当社が2014年に納入した5MW級ガスエンジン発電設備「KG-12」2基からなるコージェネレーションシステムを更新するもので、当社は本設備の供給および試運転指導を担当します。引き渡しは2027年2月を予定しており、工場の生産プロセスに用いる電気と蒸気を供給する予定です。

本設備は、クラス世界最高の発電効率51.0%を実現し、将来的に改造工事を行うことで、体積比30%まで任意の割合で水素を都市ガスと混焼することが可能となります。今回の受注は、既設の当社製ガスエンジンの高い信頼性とアフターサービス対応の実績に加え、将来の水素の供給量に応じたフレキシブルな運用が可能な点が高く評価されたものです。

当社は、脱炭素社会に向けた水素エネルギーの普及を目指し、水素サプライチェーン(つくる・はこぶ・ためる・つかう)の技術開発を進めており、中でも、水素ガスエンジンは、「つかう」の発電分野において脱炭素化に大きく貢献する重要な製品のひとつです。今後も、現在稼働中の当社製ガスエンジンへの水素混燃改造適用や、さらなる水素エネルギー利用の開発を進め、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

日東紡績株式会社と三井物産プロジェクトソリューション株式会社(株式会社エネ・ビジョン代理人)との請負契約に従い、当社が株式会社エネ・ビジョンより受注。