群馬銀行とマスターフレームワークを活用した融資契約を締結

2024年11月29日

川崎重工は、株式会社群馬銀行とサステナブルファイナンスによる融資契約を締結しました。今回の契約は、先月締結した融資契約と同じく世界初の資金調達の枠組み「マスターフレームワーク」※1を活用したグリーンローンでの融資契約となります。

一般的にサステナブルファイナンス実行にあたっては、適格性評価、第三者認証など通常の融資契約で求められる以上の実務負担があり、ときには数ヶ月に及ぶものもあります。この点「マスターフレームワーク」は、あらゆるサステナブルファイナンス形態に対応し、あらかじめ適格性の担保や第三者認証を取得しております。このため融資実行にあたり金融機関および当社双方の事務負担が軽減され、なおかつ「マスターフレームワーク」をあらかじめ広く公表していることから、金融機関自らが共感できるプロジェクトや資金使途を選択した上で融資契約に臨むことが可能となります。先月の株式会社SBI新生銀行との融資契約に引き続き本融資契約を実行できたことは、当社の当該事業への幅広い共感と事務負担軽減の実効性を証するものであり、これらを着実に積み重ね実績化していくことは、当社のみならず本邦におけるサステナブルファイナンス発展に大きく寄与するものと考えています。

■融資契約締結先とサステナブルファイナンスの種類

時期 金融機関名 サステナブルファイナンスの種類
2024年11 株式会社群馬銀行 グリーンローン

マスターフレームワークは、当社グループが「グループビジョン2030」で掲げる3つの注力フィールドである「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」を支えるサステナブルファイナンスの活用を促進するために策定した、あらゆるサステナブルファイナンスを網羅する資金調達の枠組みです。
今回調達するグリーンローンとは、環境改善効果のある事業に要する資金を調達する際に受ける融資です。本融資で調達された資金は、マスターフレームワークに基づいた、適格クライテリア「水素のクリーンな輸送・貯蔵」に関連する事業・プロジェクトに対する新規支出および既存支出のリファイナンスに充当される予定です。

適格クライテリア 適格カテゴリー プロジェクト例​
水素のクリーンな輸送・貯蔵 環境適応製品、環境に配慮した生産技術およびプロセス(持続可能な海洋輸送) news_241031-green.jpg 水素液化機
news_241031-green.jpg 液化水素出荷・受入基地
news_241031-green.jpg 液化水素貯蔵タンク
news_241031-green.jpg 液化水素運搬船
news_241031-green.jpg news_241031-blue.jpg 水素燃料船
news_241031-green.jpg 液化水素運搬船用タンクシステム
news_241031-green.jpg 水素圧縮機

※各プロジェクト例に記載しているマークは、以下のプロジェクト分類を指します。

news_241031-green.jpg:グリーンプロジェクト    news_241031-blue.jpg:ブループロジェクト

当社グループは、「グループビジョン2030」の達成に向けて「2030年度に長期借入金に占めるサステナブルファイナンスの割合を50%、2050年度には100%」をKPIとして定めています。本融資契約の締結により、その割合は22%となります。当社は今後とも、サステナビリティ経営の取り組みを加速させるとともに、ステークホルダーとのエンゲージメント強化に努め、SDGsの達成と持続可能な社会の実現に貢献していきます。

1:マスターフレームワークについて

 https://www.khi.co.jp/news/news_231130-1.pdf

【参考リンク】

・マスターフレームワークを活用した融資契約を締結(群馬銀行発表)

 https://www.gunmabank.co.jp/info/news/20241129.html

・当社のサステナブルファイナンスに関する取り組みについて

 https://www.khi.co.jp/ir/finance/

・グループビジョン2030について

 https://www.khi.co.jp/groupvision2030/