非常用発電用小型ガスタービン普及の祖である「S1A-01型ガスタービン」が重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されました

2011年10月11日

川崎重工が開発した「S1A-01型ガスタービン」が”非常用発電用小型ガスタービン普及の祖”として、国立科学博物館(東京)の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されました。

重要科学技術史資料とは、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」から選定され、国立科学博物館長が『重要科学技術史資料登録台帳』に登録した文化財です。

「S1A-01型」は1975年に自社開発した発電出力150kW級の小型ガスタービンです。コストと燃費の改善に留意してシンプルな一軸式とし、また、遠心2段圧縮機の導入による高圧力比や高く設定したタービン入口温度の採用などで高効率発電の達成を目指しました。その後、このクラスのガスタービンは軽量・小型・冷却水不要で起動信頼性が高いことから、非常用自家発電用として高い評価を得て急速に普及が進みましたが、本機はその原動力となりました。

現在、当社明石工場ガスタービンビジネスセンターにて、本機モデルと重要科学技術史資料の登録証を保管しております。

 

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S1A-01型ガスタービン(モデル)

 

未来技術遺産たて(HP掲載用).jpg   未来技術遺産登録証(HP掲載用).jpg
重要科学技術史資料(未来技術遺産) 盾

  重要科学技術史資料(未来技術遺産) 登録証