航空機用発電装置「T-IDG®」が電機工業技術功績者表彰の優秀賞を受賞

2010年04月05日

2010年4月16日、川崎重工の航空機用発電装置「T-IDG®」が、(財)日本電機工業会より2010年度の電機工業技術功績者表彰の優秀賞を受賞しました。

T-IDGとは、当社が開発した航空機用の一定周波数の交流発電装置で、エンジンにより駆動されます。IDGには、飛行状態によりエンジン回転数が変化しても、発電機を一定回転数に保つために、無段変速機(CVT**)が内蔵されています。当社が開発したT-IDGはこのCVTに、従来の油圧式に換えて、革新的なトラクションドライブ式を採用し、軽量、高効率かつ高信頼性を達成しました。T-IDGは、防衛省向け航空機(XP-1、XC-2)に採用され、順調に飛行を重ねています。

今回の受賞を励みに、今後は民間機型へも展開すべく意欲的に開発を行う予定です。

Traction drive - Integrated Drive Generator

**Continuously Variable Transmission

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当社が開発したT-IDG
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T-IDGの構造