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2022.12.28 「水素30%混焼追焚バーナ付排熱ボイラの製品化」がコージェネ大賞2022技術開発部門
        「優秀賞」を受賞

2022年12月28日

川重冷熱工業株式会社

「水素30%混焼追焚バーナ付排熱ボイラの製品化」が
コージェネ大賞2022 技術開発部門「優秀賞」を受賞


 川重冷熱工業株式会社は、川崎重工業株式会社、中外炉工業株式会社、Daigasエナジー株式会社と共同で、一般財団法人 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(以下、コージェネ財団)より、「水素30%混焼追焚バーナ付排熱ボイラの製品化」について、コージェネ大賞2022※技術開発部門「優秀賞」を受賞しました。

 排熱ボイラはガスタービンから発生する排気ガスの熱を利用して蒸気を発生させる設備です。化学、製紙工場など、熱需要が特に多い工場では、排気ガスを追焚きバーナで再加熱して蒸気発生量を増加する追焚きバーナ付排熱ボイラが導入されています。今回受賞した水素30%混焼タイプは、実績のある都市ガス専焼タイプの追焚きバーナをベースに開発したもので、水素を体積比30%までの割合で都市ガスと混焼して安定した運用ができる製品です。本製品は、新規設置のほか、既設の都市ガス専焼追焚きバーナの一部の部品を交換することでも導入が可能なことから、既存設備を流用しながら水素供給ユニットの追加や燃焼制御プログラムの変更などを行うのみで水素エネルギーを活用することができます。

 本製品を川崎重工の8MW級水素30%混焼ガスタービンコージェネレーションシステム(PUC80D-H2)と組み合わせて電力と蒸気を供給した場合、商用電源と都市ガス焚きボイラを利用する方式と比較して、年間25,000トンのCO2排出量の削減となります。また、現在稼働中の都市ガス専焼の追焚きバーナ付排熱ボイラとガスタービンコージェネレーションシステムをともに水素30%混焼とすることで、CO2の排出量を年間6,000トン削減することが可能です。

        


図1 本製品とPUC80D-H2の組合せによるCO2削減効果


 当社は、水素エネルギーの利用拡大を見据え、引き続き水素混焼および専焼の追焚きバーナ付排熱ボイラの開発を通じて「熱の低・脱炭素化」に取り組み、お客様と共に環境負荷の低減と低炭素・カーボンニュートラル社会の実現へ貢献していきます。

水素30%混焼追焚きバーナ付排熱ボイラ スペック

 



※ コージェネ大賞は、新規・先導性、新規技術、および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネレーションシステムを表彰することにより、コージェネの社会的認知を図るとともに、コージェネの普及促進につなげることを目的とした表彰制度です。

関係リンク:         

コージェネ財団 コージェネ大賞2022