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2002.07.02 蒸気式吸収冷凍機「シグマエース3.9シリーズ」を新発売

 川重冷熱工業は、蒸気消費率3.9kg/h・冷凍トンの新型蒸気式吸収冷凍機「シグマエース3.9シリーズ」を新発売します。

 「シグマエース3.9シリーズ」は、ビル空調や工場用として幅広い分野での省エネ化に応えるために、冷房能力281〜2,462kW(80冷凍トン〜700冷凍トン)、15機種をシリーズ化しました。

 本シリーズは直焚吸収冷温水機「シグマエースシリーズ」で培った、新型溶液熱交換器、吸収器および蒸発器の高性能化、高温再生器の効率向上化などの省エネ化技術をベースに開発したものです。これにより、省エネ化については、従来のビル・工場空調向けの蒸気式吸収冷凍機の蒸気消費率が最高で4.3kg/h・冷凍トンに対し、「シグマエース3.9シリーズ」は蒸気消費率3.9kg/h・冷凍トンを達成、運転コストでは、従来機(蒸気消費率4.7kg/h・冷凍トン)と比べ、739kW(210冷凍トン)クラスで年間約280万円の節減(※)が図れます。

 また、他のシグマエースシリーズと同様、次の特長を備えています。

  • ①業界最高の品質と業界最長の保証期間
     高い品質を確保するとともに業界最長の7年間保証(年間冷房運転
     時間が4,000時間以上は5年間保証)を実施します。
  • ②質の高いアフターサービスの実施
     当社独自のインテリジェント機能で予知機能情報をはじめ、運転状況、
     異常、メンテナンス予報などを当社がお客様に代わり24時間運転状
     態監視をする機能を標準装備しています。
  • ③リプレース需要への対応
     搬入口に制約がある既設機の入替ニーズに対応するため、最大5分
     割まで分割可能な本体構造としました。

 今回の「シグマエース3.9シリーズ」発売により、当社の蒸気式吸収冷凍機は、標準機種を「シグマエース3.9シリーズ」とし、地域冷暖房などの大容量・超省エネ用途に対しては、「シグマエース3.5シリーズ(蒸気消費率3.5kg/h・冷凍トン、3,516kW〜7,033kW:1,000冷凍トン〜2,000冷凍トン)」、「シグマエース3.7シリーズ(蒸気消費率3.7kg/h・冷凍トン、2,110kW〜9,142kW:600冷凍トン〜2,600冷凍トン)」をラインアップし、多様な顧客ニーズに対応する体制が整います。

 当社は、環境対策と省エネに対する社会のニーズがますます高まる中、平成12年6月に世界最高省エネの直焚吸収冷温水機「シグマエース1.4シリーズ(省エネ率42%)」を、また本年4月には、蒸気式吸収冷凍機として世界最高効率の蒸気式吸収冷凍機「シグマエース3.5シリーズ」など、従来製品を大幅に上回る省エネ製品を市場に投入しています。特に「シグマエース1.4シリーズ」は都市ガス3社の吸収式グリーン制度一号機として選定され、高い評価を得ています。

 当社は、今回の新機種発売を機に、今後も高効率で信頼性の高い吸収冷凍機の開発・販売に注力していきます。

 (※)年間冷房 5,000時間、平均負荷率75%、吸収液ポンプおよび冷温水、冷却水ポンプのインバータ制御の場合

以上

川重冷熱工業株式会社

社長: 門脇 文武
資本金:1,460,500千円
本店: 〒525-8558 滋賀県草津市青地町1000番地