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2001.05.01 世界最高の高効率蒸気吸収冷凍機を商品化

 川重冷熱工業は、世界最高の蒸気消費率3.5kg/h・冷凍トン(JIS基準、COP1.5)の新型蒸気吸収冷凍機の開発に成功しました。この商品は2002年1月に市場投入いたします。

 蒸気吸収冷凍機は、ボイラおよびコージェネレーションシステム等の蒸気を熱源として冷房を行う、冷媒に水を使用したノンフロンタイプの冷凍機で、工場や地域冷暖房を中心に幅広く使用されています。中でも地域冷暖房用の吸収冷凍機は、一般空調用の冷凍機に比べて運転時間が長くなるため、地球環境の保全ならびにランニングコストの削減を目的とする冷凍機の省エネ化が求められています。

 今回開発の新型蒸気吸収冷凍機は、従来製品に対して大幅な省エネ化を実現した地域冷暖房用吸収冷凍機の需要が今後高まるという市場調査結果により、東京ガスが設定した次世代地域冷暖房用吸収冷凍機の開発目標、蒸気消費率 3.5kg/h・冷凍トンおよび冷水・冷却水の大温度差仕様(冷水出入口温度14℃-6℃、冷却水出入口温度32℃-40℃)を起点にしており、東京ガスからの要請を受けて開発を開始しました。

 本機の開発では、当社の優れた省エネ技術や高い信頼性を誇るシミュレーション技術を駆使するとともに、従来製品で世界最高レベルのCOPを実現した直焚吸収冷温水機「シグマエース(省エネ率42%)」で培った省エネ化技術をベースに、従来の単段吸収・単段蒸発サイクルより溶液循環量を少なくし蒸気消費量を削減できる、二段吸収・二段蒸発サイクルを採用することで世界最高の蒸気消費率を達成しました。また冷水・冷却水とも大温度差仕様(冷水出入口温度14℃‐6℃、冷却水出入口温度32℃‐40℃)を標準化しているので、冷凍機二次側配管の小口径化、冷水・冷却水ポンプおよび冷却塔の小容量化とそれに伴う搬送動力低減等により運転コストの削減が図れます。

 本機は、従来製品(蒸気消費率 4.5kg/h・冷凍トン)に比べ約22%の蒸気消費量の低減が可能となることに加え、最近市場に投入された業界最高効率機(蒸気消費率 3.9kg/h・冷凍トン)に対しても約10%の蒸気消費量の低減を実現しています。これにより、例えば1,000冷凍トンで全負荷相当冷房時間5,000時間の場合、従来製品に対して年間約2,000万円もの燃料費を節減できます。

 2002年1月から順次市場投入する本機の2シリーズの構成は、①蒸気消費率3.5kg/h・冷凍トン(COP1.5)のシリーズが、出力2,989kW〜7,033kW(850冷凍トン〜2,000冷凍トン)までの5機種、②蒸気消費率3.7kg/h・冷凍トン(COP1.43) のシリーズが、出力2,110kW〜9,142kW(600冷凍トン〜2,600冷凍トン)までの7機種、計12機種を予定しています。

 当社は、今回の新機種開発を機に、今後も高効率で信頼性の高い吸収冷凍機の開発・販売に注力していきます。

会社概要

川重冷熱工業株式会社 社長 : 高畠 修藏 資本金 1,460,500千円
本店 〒525-8558 滋賀県草津市青地町1000番地