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第170号 鉄道車両特集号

特許 第3957703号 レーザ溶接方法、レーザ溶接継手、外板パネルおよび鉄道車両の構体構造
-ステンレス鋼板を美しくつなぐ-

[ 特許・実用新案紹介 ]

発明者:小牧 修 平嶋 利行 村田 隆行

 

 

 

鉄道車両の外板は、乗客などの目に触れる機会が多く、その美しさも車両の品質の一つとされる。そのため、塗装しなくても美しい表面が得られるステンレス鋼が、外板の材料として、通勤や近郊型の鉄道車両を中心に広く使われている。
車両は複数の外板と骨部材で構成されており、それらを溶接で接合する必要がある。ステンレス鋼は、腐食に極めて強く、塗装や表面処理が不要であるが、逆に、製造時の溶接痕やひずみがそのまま残ってしまう課題がある。一般的に、ステンレス鋼製車両の製造には、抵抗スポット溶接が多用されているが、溶接痕が外面に残る。これに対して、当社ではレーザビームを重ねた2枚の板に照射し、下板の板厚の途中まで溶融させて接合する「重ねレーザ溶接」を開発しており、外面に溶接痕が残らない接合が可能になった。
しかし、この溶接方法でも微小な変形が局所的に生じており、外面が平滑であるとスジとして認識される場合がある。そこで、あらかじめ溶接方向と平行に、外面を研磨加工(ベルトグラインド仕上げ)をしておくことで、スジを目立たなくして、美しい外板を実現している。
本技術を採用した車両の生産は2005年度から開始しており、通勤車両、近郊車両、特急車両、新交通車両など、種々の美しい鉄道車両を世の中に提供している。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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