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第168号 フルードパワー特集号

特許 第3668418号 可変容量型油圧モータ
-掴んだ荷物を放さない-

[ 特許・実用新案紹介 ]

発明者:小西 康夫

 

 

 

土砂やばら荷などの運搬を行うクローラクレーンには、つり具であるグラブバケットの巻き上げ用と開閉用に、各1台の可変容量型の油圧モータが搭載されている(図1)。
土砂やばら荷をグラブバケットから漏らさずに運搬するためには、グラブバケットを閉じたまま巻き上げ操作を行う必要があるが、それには台の油圧モータの回転数が同期していなければならない。しかし、従来の油圧モータの制御特性では、モータ回転数は制御圧力に対し連続的に変化する(図2)が、この場合、制御圧力のわずかの変動でモータの回転数が変動するため、2台のモータの回転数同期が難しく、荷がグラブバケットから漏れやすくなる。
そこで、図3に示すように油圧モータに内蔵したレギュレータ(制御圧力でスプールを変位させ、それに応じて油圧モータの回転数を変化させる装置)において、押付ピストン部にプリロードバネを設け、制御圧力が変動しても回転数が変動しない中間回転数域(図2のフラット部)を作り出すことにより、2台の油圧モータの回転数を同期化でき、「掴んだ荷物を放さない」操作を実現することができた。
この可変容量型油圧モータは、多数のクローラクレーンに搭載され、建築・土木現場や港湾荷役などに大きな力を発揮している。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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