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ガスタービン・機械カンパニー

 
久山 利之
ガスタービン・機械カンパニー
プレジデント

 ガスタービン・機械カンパニーは、ガスタービンビジネスセンターと機械ビジネスセンターという二つの部門からなり、また両部門が互いに協力し、シナジーを発揮しつつ、「エネルギー・環境」「輸送」という二つのドメインで、航空用エンジン、舶用エンジン、発電用ガスタービン・ガスエンジン、蒸気タービン、圧縮機、舶用推進装置など、各種プラントや輸送機器の心臓部となる製品を送り出しています。

国・地域特性に沿った役割と寄与

 まず日本では、東日本大震災以降のエネルギーインフラ環境の変化があります。原子力発電の稼働停止に伴う電力供給不安定に対し分散型発電への期待が高くなっています。当カンパニーではガスタービン、ガスエンジンの組み合わせにより電力、熱の需要変動に対応した最適な運用を可能とするソリューションを提供できます。また非常用発電に対してはBCPの観点から従来以上に重要性が増しており、機能としても長時間運転やデュアルフュエル対応が求められており、すでに当カンパニーでは製品を供給しております。
 また海外でもこの分散型発電に対して高いニーズがあります。たとえばロシアのような広大な土地を有するところでは大型発電所で電力を供給するよりは分散型発電によるほうが発電ロスも抑えられ、効率的な運用になります。また寒冷な気候で年間のほとんどの期間で温水が必要な環境のため、ガスタービンの排熱を利用した温水供給も行うことで高効率のシステムとして、分散型発電のメリットを最大限生かした運用ができます。

今後の展望と方向性

 ガスタービンビジネスセンターの事業は航空用エンジンを起点に発電用・艦艇用のガスタービン事業にも発展し、機械ビジネスセンターの事業は蒸気タービン、ディーゼルエンジンからスタートし110年余りの歴史を経て、エネルギー・環境分野、舶用分野においてそれぞれ回転体技術、レシプロ技術を発展させながら事業を拡大してきました。
 今後、特に航空エンジン分野の拡大とエネルギー・環境分野の海外展開を重点に事業展開をしていきたいと思っています。航空分野は安定した成長が見込まれる分野で、当カンパニーは、OEMメーカーであるロールスロイス社やプラットアンドホイットニー社へのモジュール提供として開発段階から参画しています。今後は開発の最上流である基本設計段階からの参画を目指し、生産技術とともに開発技術をレベルアップさせ、担当部位の拡大も図りながら、サプライヤーとしてのプレゼンスを引き上げていくつもりです。
 エネルギー・環境分野では、世界進出が遅れており、海外での事業展開拡大が喫緊の課題です。現在、マレーシア、ドイツ、米国に事業拠点があり、これらの機能を向上させなければいけません。まずは東南アジアを中心に営業力強化として人財投入も進めています。対象は分散型発電、Oil&Gas市場等への本格参入を目指します。ただし海外には既存のメジャー勢がおり、彼らに伍していくためには営業力だけでなく、常に世界レベルの技術投入が必要です。M7、L30A、ガスエンジン等、世界トップレベルの性能の製品を有していますが、製品のシステム化等によるソリューション提案力も含めて、さらなる技術力強化を図っていきたいと思います。
 今までご説明してきましたように技術力がキーワードになりますが、将来に求められるものであったり先端技術の部分での解析・分析であったりと広範囲になります。当カンパニーではものづくりの部分も含めて本社技術開発本部からの強力な支援を得ています。今後もこの体制のもと、強靭な技術力の整備を図っていきます。

「あきらめない」風土の発展

 当カンパニーの事業に関連する技術は一朝一夕でできるものではなく、その開発には数年単位の時間が必要です。このような事業環境では、まず重要なことは確実に情報を収集分析して長期的に目指すべき大きな方向性を決めることで、方向性が定まったらそれに向けて地道な努力を長期にわたって積み上げ、状況の変化に対して多少の修正を加えながら対応していくことが必要になります。長手番場の取り組みの中では、開発がうまくいかない、開発した製品が売れないなど、失敗や躓きももちろんあります。我々には、そのような時期を乗り越え、あきらめずにアプローチの工夫、改善、改良を続けてきました。だからこそ、長い歴史を有する事業を継続できていると言えますが、この風土を今後もさらに磨きをかけ発展させていきたいと思います。プレジデントとしてここは最も大事にしたいところで、変わらず、しつこく言い続けていきたいと思います。

(インタビュー:2015年4月実施)


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