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船舶海洋カンパニー

 
餅田 義典
船舶海洋カンパニー
プレジデント

 神戸と坂出(香川県)に造船所を有し、LNG船やLPG船、潜水艦などの高付加価値船を中心に船舶の開発・建造・保守を行っています。その歴史は長く、1878年の当社の創業(川崎築地造船所の設立)にまで遡ります。中国にある合弁会社・南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)・大連中遠川崎船舶工程有限公司(DACKS)でも船舶の建造を行っています。

社会における「船舶」の役割、価値

 当社グループは、船舶、鉄道車両、航空機、モーターサイクルといった輸送機器事業を営んでいますが、一言で輸送と言っても、社会的な役割、価値はそれぞれ異なっています。船舶の場合、「大量に・安く・安全に」ものを運ぶことが求められる役割です。世界のものが安く手に入るのは海運がもたらした成果であり、グローバル化を支える縁の下の力持ちのひとつが船舶だと自負しています。

歴史と展望

 船舶は、輸送機器の中でも最長の数千年の歴史があります。構造の材料も、丸木舟からはじまって木板、鉄板、アルミ、FRPと進化しており、推進装置も手漕ぎから風力(帆船)、蒸気、ディーゼル、タービン、LNG燃料船と革新をはたしてきました。また、昔の船は何でも運ぶというスタイルでしたが、現在では、コンテナ船、自動車運搬船、タンカー、フェリー、超豪華客船など、専用化・多様化が進んでいます。船というとローテクのイメージがあるかもしれませんけれども、実はイノベーションの塊であり、さらにこれから10年ぐらいの間には、無人運転の方向なども含めて相当なスピードで進化すると考えています。
 現在では、NoxやSoxの排出を抑えるなど、環境に配慮した輸送ができることも船舶の要件になってきています。究極のかたちのひとつが水素船ですが、そこに至るまでに、LNGと油の二元燃料船なども手がけています。このような高付加価値船の開発と建造が可能なのは大手の技術力の高い造船メーカーに限られており、当社もその期待に応えていくことを使命としてとらえています。
 また、当カンパニーは関西に拠点をもち、なおかつグローバルな体制があり、さらには最先端の防衛技術を有しています。関西地区には造船科のある大学がいくつもあり、そこからは多くの学生が、新しい仲間として当社を志望してくれているのも強み・特色のひとつです。

従業員とともに

 世界最大の乗り物である船を完成品まで整え、エンジンを起動させてヤードから世に送り出すシーンが造船メーカーの醍醐味でもあります。当社でこの醍醐味を共有するメンバーは、日本国内では神戸と坂出に、中国には中国遠洋海運との合弁会社であるNACKS(南通)、DACKS(大連)の両社があります。日本で商船の建造の中心となっているのは坂出工場で、ここではガス船など付加価値の高い船を建造し、中国では豊富な労働力を強みとして、コンテナ船、タンカー、ばら積み船等を量産しています。
 中国では、合弁会社事業開始から20年という時間を積み重ねました。最初の基地は南通で、労働力の流動の激しい中国においても、入社第一期生がまだ誰も離職していないのが私の誇りでもあります。初期には数多くの日本人エンジニアが滞在し、手取り足取りで技術や生産管理の指導を行っていましたが、現地のメンバーの技術・技能は短期間で長足の進歩を遂げました。
 日本の従業員については、グローバルに活躍して欲しい、とにかく外に出て色々な考え方に触れてほしいと願っています。その一環として、一般商船関連の部長以上のメンバーのほとんどに中国駐在を経験させています。NACKS20年、DACKS10年弱の運営の中で、のべ60人から70人は駐在を経験していることになります。各造船基地の役割はそれぞれですが、今後もこのように相互に協力しあい、また刺激しあいながら成長を図っていきたいと考えています。

(インタビュー:2016年4月実施)


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