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第166号 船舶特集号

特許 第3708055号 液化ガスタンクの支持構造

[ 特許・実用新案紹介 ]

発明者:賀田 和夫、中村 真一、藤田 卓也

 

 

 

-津々浦々にLNGを-
石油に比べて二酸化炭素排出量が少なく、クリーンで供給安定性の高いLNGの需要が全国的に高まっている。海外からは大型のLNG船(150, 000m3級)で輸入されるが、国内の一次受入基地から各地に二次輸送する場合は、パイプラインやタンクローリーよりも小型LNG船(2, 500m3級)による海上輸送がコスト面で有利である。
図1に示すように、小型LNG船に使われるタンクは枕のような円筒形であり、これを横にして前後2箇所のサドル部でライナー材を介して船体に支えられている。
このライナー材には、タンクの荷重を支える耐荷重性と外からタンクに侵入する熱を低く押さえる断熱性が必要であるとともに、タンクが常温から−163℃まで変化した時の形状変化に追従して耐荷重性・断熱性を維持することも必要である。
図2の(1)と(2)はともに断熱材であり、多くの部分に分割されている。(1)は高強度のライナー材であり、タンクの荷重を支えることができる。(2)は軟質の発泡ポリウレタンフォームが注入されたもので、タンクに固定された(1)の熱収縮の変形を吸収することができる。(2)をはめ込む仕切り材と(1)の間にもわずかの隙間があり、これが熱変形を吸収する余裕となっており、ここにはグラスウールが入れられている。
この支持構造を採用した小型LNG船(2, 500m3)はすでに2隻が引き渡され、LNGの二次輸送に活躍中であり、さらに同型船2隻が現在建造中である。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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