ページ内移動用のメニューです。


第165号 プラント・環境特集号

特許 第2773831号 低NOxボイラ

[ 特許・実用新案紹介 ]

発明者:伊藤 征矢、西山 徳明、白羽 陸宏、森 宏之

 

 

 

-KACC(Kawasaki Advanced Clean Combustion)システムを採用した
夢のクリーンボイラ-


重質油は低コストであるが、窒素成分が多く窒素酸化物(NOx)の出やすい燃料である。燃料中の窒素成分が燃焼によりシアン化水素(HCN)、アンモニア(NH3)、一酸化窒素(NO)など窒素系中間生成物になり、これらの一部は酸化されてNOになるが、高温還元雰囲気ではさらに中間生成物と反応して窒素ガス(N2)に還元される。
NOを含む窒素系生成物の総量は、還元雰囲気(空気比1以下)では高温であるほど少なく、酸化雰囲気(空気比1以上)では低温であるほど少ない。この現象を利用して低NOx燃焼をさせるために、このボイラの火炉は上下2段に分かれている。
耐火材で覆われた下段燃焼炉では燃料をバーナで高温還元燃焼させてガス化し、次に水冷壁で囲まれた上段燃焼炉での低温酸化燃焼によって未燃分を完全燃焼させる。
このように上下2段の燃焼炉を組み合わせることによって、NOx100ppm以下の低NOx燃焼と低ばいじん燃焼を両立可能なクリーンボイラを実現した。
この結果、脱硝設備を省略もしくはコンパクト化できるので、建設コストの低減が可能である。KACCボイラは紀州製紙(株)、(株)ジャパンエナジー、日本大昭和板紙西日本(株)で活躍している。
(川崎重工技報153号、pp.14~17参照)

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

ページの終わりですページの先頭へ戻る