
C.K 販売部 東京ショールーム
これまでのキャリア/現在の仕事
東京お台場にある川崎重工の産業用ロボットショールームKawasaki Robostageの運営管理を担当しています。一般来客、団体来客の対応及び修学旅行やスタディツアーの受け入れ、学生向け講演・見学の対応などが業務内容になります。普段のショールーム対応の他、子供向けロボット学習コンテンツを企画、実施、出張イベント・ワークショップの実施も行っています。
小中学生向けロボット教育イベントは小学3年生から中学生を対象に、本物の産業用ロボットを操作・プログラミング体験ができるイベントです。普段の生活ではなかなか触れられない産業用ロボットについて学び、実機のロボット操作・プログラミングが体験できることがポイントになります。
Chapter 01 プロジェクト概要・ミッション
少⼦⾼齢化、労働⼒不⾜でロボットの需要が⾼まっていますが、ロボット⼈財は不⾜しており、将来のロボット⼈財育成は急務であると⾔えます。そのような背景で2018年の夏休みに初めて開催した⼩中学⽣向けイベントは本物の産業⽤ロボットを操作でき、他ではなかなか体験できないイベントでした。
当初はロボットの軸を動かすだけの内容でもかなり満⾜度は⾼かったのですが、レベルアップした内容を求める参加者も増えました。現在はロボットの⼿動操作がメインの「操作編」とPCを使ってロボットの動きをプログラミングし、実機のロボットで動きを再現する「プログラミング編」を定期的に開催しています。普段見ることができない本物の産業⽤ロボットを操作‧プログラミング体験できることが本コンテンツの醍醐味ですが、参加者はロボット実機を順番に操作するため、⼀度に参加できる⼈数が限られているのが課題です。

Chapter 02 プロジェクトの課題/得たもの
⼦供を相⼿にするイベントは全員未経験でした。 60〜90分のイベントなので、体験内容も⼤事ですが、イベント担当講師の進め⽅によって、⼦供たちの集中⼒、反応が違います。どうすれば飽きずに最後まで集中できるか、コンテンツをどのようにしたら興味をもってもらえるのかと試⾏錯誤を経て現在に至りました。このように2018年からスタートした本イベントを参加者にアンケートをとりながら⼿探りでコンテンツの改善をしてきました。
定期的に開催しているイベントの操作編ではただロボットを操作するだけではなく、ゲーム感覚でロボットを操作しながらミッションをクリアする、プログラミング編では⼦供にも馴染みやすいビジュアルプログラミングでロボットの動きを作ることができるようになりました。 さらに今までの経験を活かして、既存コンテンツをベースに出張イベントや協業コラボイベント、オンラインイベントの開催も実施してきました。イベントの協業先との連携によって、新たな気付きや進⾏⽅法の改善もできるようになりました。

Chapter 03 得られた成果/今後の抱負
2018年の夏休みにスタートした本イベントは、当初の大型連休のみの開催から、定期的に開催することになり、2,000人以上の参加者に体験いただきました。また出張イベントや出展も行いながら活動を続けてきました。そして、2023年に東京都が主催する「こどもスマイル大冒険」で「こどもスマイル大賞」(体験してみたい部門)を受賞しました。
今までモノづくりにたくさん寄与してきたロボットは、これから私たちの生活ともっと密接に関わっていくことが予想されます。本イベントをきっかけに将来ロボット関連の仕事をする子供がいるかもしれないと思ったら、とてもやりがいを感じます。これからはもっとカリキュラムを増やし、より多くの子供たちにロボットを知って、触れて、好きになってもらうように頑張っていきます。