
K.M 技術部 先進技術課
これまでのキャリア/現在の仕事
2008年に派遣社員として入社し、現所属部門の前身となる技術管理グループにて、主にサービス員からの問合せ対応やサービスツールのマニュアル作成業務に従事していました。
2010年頃には、サービス員がお客様の工場で使用するメンテナンスツールの開発に着手しました。その後1年半ほど関東のサービスセンターに転勤し、品質関連の対応をしながらサービスの仕事も経験させて頂きました。
元の部署に戻ってからは、開発に力を入れる会社方針により開発体制や組織作りを⾏いつつ、アルゴリズム・ソフトウェア・ハードウェア等の開発業務を⾏っています。
Chapter 01 プロジェクト概要
サービスツール開発では主にソフトウェア・ハードウェア・アルゴリズムの開発を行っています。
ソフトウェア開発では、川崎重工製の産業用ロボットをお客さまに安心してご使用いただくため、ダウンタイムゼロを目指す「故障予知ソフト」の開発を主に行っています。最近ではIoT化のニーズを受け、ロボットのデータをクラウドへアップロードし、ダッシュボードでの可視化を行う商品の開発に力を入れています。
ハードウェア開発では、傾向管理定量点検に用いる当社オリジナルの計測装置の開発を行っています。
アルゴリズム開発では、故障予知を行う部品の対象拡大のため、データ分析方法の研究や新たなメンテナンスツールの異常判定アルゴリズムの検討を行っています。

Chapter 02 プロジェクトの課題
もともと製品開発をしていない会社でしたので、開発環境の整備や人財の確保が課題でした。特に人財については、ロボットメンテナンスという分野での開発経験者は見つからず、自分たちでロボットについて学習し経験を獲得する必要がありました。ここで助けられたのが、当社の社風である「失敗を恐れずまずやってみよう」という精神です。各開発案件において経験のない要素が多い状態でしたが、メンバーで意見を出し合い試行錯誤することで、失敗しながらも乗り越えることができたと思います。

Chapter 03 得られた成果/今後の抱負
本プロジェクトは専門分野の異なるメンバーで遂行した為、最初の頃はお互いにアドバイスを行う余裕や自信がなく、技術的な議論はあまり活発ではありませんでした。しかし、いくつかのプロジェクトが完遂するにつれて、各々が自身のスキルに自信を持つことができました。今後は、各々の知見を共有したり、他のプロジェクトへのアドバイスをしたりと、これまで以上にメンバー間でのコミュニケーションが活発化するように務めたいです。それがチーム全体の技術力向上になり、そしてお客さまへより良い製品が提供できることへと繋がると考えています。