WORK & PEOPLE 仕事・人を知る
INTERVIEW.07
実機を目の当たりにしながら
設計者として第一線で
活躍し続けられるのが魅力。
構造設計
R.M 2008年入社
地元で航空関係の仕事に
就きたいとKGEへ
私がKGEを選んだのは、昔から岐阜で働きたいという思いがあり、地元で航空関係の仕事ができる会社を探していたからです。将来の進路に悩んでいたとき、高専時代の先生から「こんな会社があるよ」と紹介していただいたのがきっかけでした。地元への愛と航空業界への興味が重なり、自然とこの会社に惹かれていきましたね。最終的に入社を決めるにあたっては、転勤がないという安心感が大きかったです。また、学校の先輩が多く在籍していることも心強く、入社後のイメージがしやすかったです。さらに、一人暮らしをしたいという思いがあり、格安の料金で使える単身寮があることも大きな決め手の一つになりました。
入社後は、毎日が学びの連続で、学生時代に学んだことは本当に基礎の部分だけだと実感しました。現場では予想外のことも多く、機転や工夫、そして想像力が求められます。でも、そんな挑戦があるからこそ面白く、やりがいを感じられる環境だと思います
ヘリコプタの機体や
装備品の設計などを行う
BK117というヘリコプタの構造設計や強度解析を担当しています。防災用や報道用などさまざまな用途で活躍しているヘリコプタで、機体そのものや、装備品を取り付けるための設計・検討などを行っており、図面を描いたり、強度を計算したりするのが私の主な役目です。また、製造中や実際に飛んでいる機体で不具合が起きたときには、原因を調べて「どう直すか」を考え、安全で安心して使える機体づくりに貢献しています。
安全な機体をつくるためには、細かな規定や条件を一つひとつクリアしていく必要があります。その中で、最善の設計や修理方法を導き出すのはなかなか難しい作業ですが、方針がビシッと決まった瞬間には、言葉では表せない達成感がありますね。
アメリカに赴任してボーイングの開発に携わる
とりわけ印象深い出来事の一つが、大型旅客機 Boeing
777Xの開発に関わったことです。2015年から17年にかけてアメリカに渡り、Boeing社の技術者として機体構造の解析業務を担当しました。慣れない環境の中で、英語という言語の壁や文化の違いに直面し、思うように仕事が進まず苦労したことを覚えています。もともと海外駐在を希望していたものの、理想と現実のギャップを公私ともに痛感する場面が多くありました。
そんな中で私が心がけたのは、現地のリーダーや同僚とたくさん話すこと。お互いの文化や考え方を理解し合う余裕もないくらい忙しい中で、こちらの状況や成果をこまめに伝え、フィードバックをもらいながら少しずつ改善を図るようにしました。英語でのやり取りに苦戦しながらも、報連相の大切さを改めて実感しましたね。話しかける勇気と、伝え続ける粘り強さが、目の前の困難を乗り越える力になったと思います。
One Day Schedule 1日のスケジュール
- 06:00
会社近くの24Hジムへ
・仕事前のウェイトトレーニングとカーディオでストレス発散
・その後はシャワーを浴びて、心と身体をリセット - 08:00
出社
・1日の予定を確認する
・朝礼でグループ全体の情報共有 - 08:30
強度検討
・FEM用のモデル作成や、FEMの内部荷重/応力のチェック
・手計算やFEMの結果を用いて強度計算を実施 - 10:00
解析作業の結果まとめ
・レポートとして結果をまとめる
・強度計算書の作成 - 12:00
昼休憩
・昼食、昼寝
- 13:00
製造時の不具合対応
・現場での実機確認
・処置方針の検討
・処置後における機体構造の強度計算 - 18:00
作業まとめ
・その日の作業に対し、メモやレポートをまとめる
- 19:00
退社
- 20:00
帰宅
・夕食
・家事、ストレッチなど
PRIVATE OFFの過ごし方
退社後はリフレッシュの時間を大切にしたいので、家ではゆっくり過ごしています。家族と話したり、最低限の家事だけ済ませたりして、あとはしっかり体を休める時間にしています。その分、朝は早起きしてジムに行き、トレーニングでリフレッシュしてから出社しています。
休日もジム通いは欠かしませんが、そのほかにも、キャンプや旅行、子どものスポーツ観戦など、休日は基本的に外で過ごしています。