ボーイング767-200型機改造事業に参画

2001年03月12日

川崎重工は、ボーイング社(米国ワシントン州シアトル)と、ボーイング767-200型旅客機の貨物機である「767-200 Special Freighter(スペシャルフレーター)」の改造事業に関し、大型貨物扉および同扉開口部胴体パネルの製造・供給を行うことで基本合意に達しました。

今回の改造事業は、ボーイング社の機体修理・改造・メンテナンス等カスタマーサービス担当部門であるボーイングエアプレインサービシーズ(Boeing Airplane Services)による767-200型旅客機の貨物専用機への改造事業で、前胴部に大型貨物扉を新たに取り付けるなどの改修が行われます。今回の基本合意により、当社は日本企業としては初めて、767型機改造事業の改造用主要構造部品の製造・供給を担当することになります。

当社は、この大型貨物扉と同扉開口部の胴体パネルを製造・供給を担当します。すでに初号機用のコンポーネントの製造に着手しており、本年中にボーイング社への納入を予定しています。1978年にボーイング767型旅客機の開発に参加して以来、当社は既に800機分以上の胴体パネルを製造してきました。今回の767-200型機改造事業への参画は、これらの実績が高く評価されたものです。

最新のボーイング社の市場予測(2000年版Current Market Outlook)によれば、民間航空機の機体改造事業は、今後20年間に約430億ドル相当の市場規模があるものと予想されています。今回の767-200型機改造事業への参画を契機とし、当社は、ボーイング社向けを中心に、機体改造・改修事業へ積極的に参画し、民間航空機事業の拡大に注力していきます。