朝日航洋株式会社向け「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を受注

2020年07月20日

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川崎重工は、朝日航洋株式会社より「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を受注しました。本機は、ドクターヘリとして運用される予定です。

「川崎式BK117ヘリコプター」(以下、BK117)は、当社と欧州のヘリコプターメーカーのエアバス・ヘリコプターズ社が共同開発し、国産ヘリコプターとして初めて型式証明を取得した中型双発機です。
BK117の特長の一つとして、機体後部に備えた観音開きの大きなクラムシェル・ドアがあり、担架等の資機材の搬出入を容易にしています。加えて、広いキャビンスペース、コンパクトなボディ、優れた安全性や機動性などが高く評価され、ドクターヘリのみならず、人員・物資輸送、警察、消防・防災、報道など多用途にわたり全世界で使用されています。
BK117は、1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性によりシリーズ通算では当社納入分(20207月20日現在)で179機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1,600機以上の納入を誇るベストセラー機です。

当社は今後とも、BK117の性能向上および各種用途に合せた装備品を開発するとともに、これまでの納入実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサービスまで全て当社で行えるきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外へ積極的な営業活動を展開していきます。

 【川崎式BK117C-2型ヘリコプターの主要諸元】

全長 13.03m
全幅 1.73m(胴体)
全高 3.96m
定員 11名(最大座席)
最大全備重量 3,585kg
巡航速度 約246km/h
航続距離 675km(標準タンク)
主な装備 EMSキット等

EMSEmergency Medical Service)キットは、ドクターヘリによる救急医療サービスを実施するための装備で、主な構成は、医療専用床、担架、医療席、看護師席、付添人席、側壁医療機材ラック、天井および側方レール、前方医療用キャビネット、照明灯および医療用機材用の電源ユニットなどです。

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