沖縄電力向け調整力電源用ガスエンジン発電設備が運転を開始

2024年03月01日

川崎重工は、沖縄電力株式会社(以下、沖縄電力)の牧港ガスエンジン発電所に調整力電源用として発電容量45MWのガスエンジン発電設備を納入しました。本ガスエンジン発電設備は発電出力7.5MWのカワサキグリーンガスエンジン「KG-18-V」6基で構成され、3月1日より沖縄電力による営業運転を開始しました。

「牧港ガスエンジン発電所 KG-18-V×6基」外観

「牧港ガスエンジン発電所 KG-18-V×6基」外観

太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギー導入が拡大するなか、天候による出力変動を補い電力の需要と供給のバランスを維持する調整力電源の重要性は従来に増して高まっています。今回運転を開始したガスエンジン発電設備は、台数制御による幅広い負荷調整能力と素早い起動性に併せ高い発電効率を有しており、高品質な電力の安定供給実現に不可欠な調整力電源としての役割が期待されています。

当社は、国内外で電源の多様化が進むなか、今後もフレキシブルに運用できるガスエンジン発電設備の供給を通じて、エネルギーの安定供給と低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していきます。

【設備概要】
主機:カワサキグリーンガスエンジン「KG-18-V」 7.5MWx6基
定格出力までの到達時間:起動から約10分で定格出力到達
発電効率:49.5%(低位発熱量)

【環境負荷の低減】
冷却方式にラジエータを採用し海域への冷却水排水を無くすことで、海洋汚染・海面温度上昇の影響を抑制します。また、乾式アンモニア選択接触還元方式の脱硝装置を設置することで窒素酸化物の排出量を低減します。周辺環境と共存する発電設備として、持続可能な運用に貢献します。

※調整力電源
一般送配電事業者が電力供給区域内の周波数制御・需給バランス調整等を行うために必要な電源。