静岡ガス＆パワー（株）でクラス世界最高発電効率のガスエンジン2基が営業運転を開始

2023年12月13日

川崎重工は、静岡ガス＆パワー株式会社（以下、静岡ガス＆パワー）富士発電所向けに、クラス世界最高の発電効率51.0%を誇るカワサキグリーンガスエンジン「KG-18-T」（7,800kW）を2基納入し、2023年11月30日より運転を開始しました。

「KG-18-T」外観

静岡ガス＆パワーでは、2016年から当社製のガスエンジン2基を運用し、これまでの安定稼働をご評価いただいております。この度、販売電力増加に対し、自社電源比率を上げる為、従来機より1.5ポイント発電効率が向上した「KG-18-T」をご採用いただき、当社は、ガスエンジンの製造からプラント全体の設計含むフルターンキー方式で請負いました。
今回の増設工事により、静岡ガス＆パワー富士発電所は、32,610kWの発電規模となりました。

静岡ガスグループは、再生可能エネルギー電源の開発を進めると同時に、地域内で電力を相互融通するエネルギーネットワークの構築を目指しています。今回、機動性に優れたガスエンジン発電設備の能力を増強したことで電力ネットワーク内における電力需給の調整力を向上しました。

国内外ともに電源の多様化が進む中で、「KG-18-T」は優れた経済性、環境性能、起動性によりカーボンニュートラル社会の実現に貢献します。当社は今後も、当社の持つ多彩なエネルギー製品の特長を活かして、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していきます。

カワサキグリーンガスエンジン「KG-18-T」仕様
シリンダ径/ストローク（mm)		300×480
シリンダ数		18
発電出力(ｋＷ)	50Hz/750rpm	7,800
	60Hz/720rpm	7,500
発電効率(%)^※1		51.0	従来比^※3 1.5ポイントUP
NOx		200ppm以下^※2
運転範囲(%)		20～100	従来比^※3 14% 拡大
過給機タイプ		2段過給
起動時間		5分以内	従来比^※3 50%スピードUP
※1　国内都市ガスベース(40.6MJ/Nm³、メタン価＝69) ※2　O₂＝0%換算 ※3　KG-18-Vとの比較（オプション採用時）