世界最大規模の海洋CO2回収貯留プロジェクト向けにガス圧縮機を受注

2023年08月01日

川崎重工は、マレーシアのMalaysia Marine and Heavy Engineering Sdn Bhd(以下、MMHE)より、マレーシア・サラワク州北方沖のKasawariガス田に世界最大規模の海洋CO2回収貯留(以下、CCS)プラットフォームを新設するKasawari CCSプロジェクト向けにガス圧縮機1基を受注しました。

 本プロジェクトは、マレーシアの国営石油ガス企業Petronasの完全子会社Petronas Carigali Sdn Bhd(以下、PCSB)が運営するものです。ガス田から採掘されたガスは、洋上のCCSプラットフォームでCO2と炭化水素ガスに分離された後、CO2は近隣の枯渇ガス田へ、炭化水素ガスは陸上のLNG基地へとそれぞれ海底パイプラインを通じて輸送・貯留されます。本CCSプラットフォームは2025年の稼働開始を予定しており、稼働後は年間約330万トンのCO2排出削減を達成する見通しです。

 当社の圧縮機はこれまで半世紀以上にわたり、マレーシアを含む東南アジア・インド・中東向けに多くの納入実績を有しています。今回の受注は、当社の優れた技術力と厳しい環境条件に適合する機器の信頼性が高く評価されたものです。

 当社はガス圧縮機の豊富な実績をもとに、今後もマレーシアをはじめとする各国プロジェクト向けの受注拡販に取り組み、地球環境にやさしいエネルギーの利活用に関する技術を開発・提供することを通じて、水素エネルギーの普及とカーボンニュートラルの実現に貢献することを目指します。

【参考リンク】
製品紹介ページ https://www.khi.co.jp/energy/oil_gas/production/module.html