ドイツ ガス産業協会から「イノベーション賞」受賞

2022年11月17日

pthoto_20221117_1.jpg

2022年10月12日、川崎重工グループのKawasaki Gas Turbine Europe GmbH(KGE)※1は、ベルリンで開催されたドイツ ガス産業協会 表彰授与式において、アーヘン工科大学、FHアーヘン大学、B&B-AGEMA社と共同で、高効率エネルギー機器部門の「イノベーション賞 "Innovationspreis Der Deutschen Gaswirtschaft" 」を受賞しました。本賞は、ガスタービンおよびエネルギー関連技術での優れた製品開発、技術実証に対し与えられるものです。
 今回の受賞は、川崎重工が日本国内で進めてきたNEDOの助成事業※2で新規開発した「マイクロミックス燃焼技術※3」を適用したドライ方式水素専焼ガスタービンの運転、ならびに地域社会への電気と熱の同時供給に世界で初めて成功したことが、ドイツでも高く評価されたことによるものです。マイクロミックス燃焼技術の開発にあたっては、川崎重工グループのガスタービン部門の欧州拠点であるKGEを通じて、アーヘン工科大学、FHアーヘン大学、B&B-AGEMA社から要素技術の研究段階で協力があったことから、共同での受賞となりました。
 世界中で脱炭素社会の実現に向けた様々な取り組みが進む中、川崎重工グループは環境に優しいエネルギー機器の普及、発展に向け研究開発を進めていきます。

photo_20221117_2.jpg

写真左から、KGE:Nurretin Tekin博士、ドイツ連邦議会議員:Markus Koob氏、KGE:緒方正裕

※1 欧州におけるガスタービン発電設備の販売・製造・アフターサービスを展開。
   ホームページ https://www.kawasaki-gasturbine.de/en/

※2 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
事業名︓水素社会構築技術開発事業/⼤規模水素エネルギー利用技術開発/ ドライ低NOx水素専焼ガスタービン技術開発・実証事業

※3 世界初、ドライ低 NOx 水素専焼ガスタービンの技術実証試験に成功
https://www.khi.co.jp/pressrelease/news_200721-1.pdf

■参考リンク
「日本ガスタービン学会 技術賞」を受賞
https://www.khi.co.jp/news/detail/20220531_2.html
「日本燃焼学会 技術賞」を受賞
https://www.khi.co.jp/news/detail/20211129_2.html
低NOx水素専焼ガスタービンの燃焼技術を開発
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20151221_1.html