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川崎車輌時代1928年(昭和3年)~1968年(昭和43年)

1962年(昭和37年) わが国初の全アルミ合金製電車を山陽電気鉄道(株)に納入

昭和37年(1962年)5月、当社がわが国で初めて完成したオールアルミ合金製電車は、車両製造史のなかでも特筆すべき車両である。これは、山陽電鉄向け2000形特急電車であり、その後の電車軽量化のモデル車となった。

昭和30年代に入ってから、輸送力増強と性能向上に深く関わる鉄道車両の軽量 化は、車両近代化の中心的な課題として追求されてきた。 当社では、早くから技術開発の重点課題として、車両の軽量化とそれに伴う省エネルギー化に取り組んでいた。

昭和35年12月、当社はドイツWMD社と「軽合金製鉄道車両の設計並びに製作に関する技術」についての技術提携契約を締結した。 WMD社は航空機・鉄道車両などの製造で優れた実績のある会社であり、すでに軽合金車両の製造実績を持っていた。
翌36年春には当社は早速技術者をWMD社へ派遣し、軽合金車両の設計・製造技術の習得にあたらせた。

昭和37年1月、当社では以下の目的で実物大の部分車体を試作し、軽合金車体の製造へと大きく一歩を踏み出している。

  • 構体溶接時の歪み抑制法と歪み除去方法の研究
  • 外板溶接後の表面仕上げ方法の研究
  • 軽合金車体の製作に関わる技術習得

同年3月、山陽電鉄向け2000形特急電車の全軽合金製構体が完成した。
最大荷重34tまでの垂直曲げなど荷重試験や各種試験を行った結果 、極めて優秀な成績を得、同年5月に同電車は完成の運びとなったのである。

この電車の構体は台枠から屋根までのすべての構造部材にアルミ押し出し形材を使用した。
このとき、同一仕様で製造したステンレス製車両2000形との比較では、構体質量 で約50パーセント、車体完成質量で15パーセント(約4.8t)の軽量化が実現され、車両運用時の消費電力節減に大きく貢献することになった。

山陽電鉄2000形アルミ合金製電車 昭和37年(1962年)

山陽電鉄2000形アルミ合金製電車の構体 昭和37年(1962年)

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