米国の車両工場で鉄道車両製造累計1,000両を達成

2010年04月13日


川崎重工は、米国の現地法人Kawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A.(KMM)の車両工場(ネブラスカ州リンカーン市)において、鉄道車両の製造累計1,000両を達成しました。なお、記念すべき1,000両目の車両は、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局ハドソン横断公社(PATH:Port Authority Trans-Hudson Corp.)向け地下鉄電車「PA-5」でした。

KMM車両工場は、鉄道車両事業の競争力強化を図るため、構体製造から最終組立まで一貫製造が可能な米国唯一の鉄道車両製造拠点として、2001年より操業を開始し、ニューヨーク市交通局(NYCT:New York City Transit)向け地下鉄電車やマサチューセッツ湾交通局向け二階建て客車などを製造してきました。2008年2月に鉄道車両の製造累計500両を達成し、その後、2005年から2008年にかけて受注した「PA-5」やNYCT向け地下鉄電車「R160(追加受注)」の製造がピークを迎え、わずか2年で1,000両を達成しました。

KMM車両工場は米国における製造拠点として、海上輸送費の削減、生産性の向上、米国製部品の調達義務を規定する「バイ・アメリカン」条項の達成等に重要な役割を果たしています。加えて、米国に根ざした車両メーカーとして、低コストかつ高品質な「Made In the U.S.A.」の鉄道車両を納入し、顧客から高い評価を得ています。

米国では、路線の拡大や貨物線の旅客輸送への転用、旧型車の大量置き換えが多数計画されており、高速車両からLRV(Light Rail Vehicle)まで、幅広い鉄道車両の需要が期待できます。

当社は、今後もKMM車両工場を北米地域における重要な鉄道車両の製造拠点と位置付け、高い技術力と信頼性をもとに、積極的な事業展開を図っていきます。