インド向け天然ガス圧縮機トレインの製作およびモジュール・エンジニアリング業務を受注

2010年02月04日


川崎重工は、インド石油・天然ガス会社(ONGC:Oil and Natural Gas Corporation LTD.)が進めるインド・ムンバイ沖の天然ガスフィールド開発プロジェクト(Mumbai High North Project)向けに、ガスタービン駆動圧縮機トレイン3系列の製作およびコンプレッションモジュールのエンジニアリング業務を、インドのラーセン&トウブロ社(L&T:Larsen & Toubro Ltd.)より受注しました。

コンプレッションモジュールとは、限られた洋上プラットフォーム上スペースを有効に活用するため、圧縮機を中心とする駆動機・ガスクーラー・スクラバー・バルブ・制御装置等の機器をコンパクトにまとめた設備で、洋上で昇圧した天然ガスを海底パイプラインにて陸地へ圧送します。

今回当社が受注したのは、Mumbai High North Projectの一部としてMHN鉱区に設置される洋上プラットフォーム向けのもので、駆動用ガスタービン1基および圧縮機2基で構成される圧縮機トレインが、3基のコンプレッションモジュールに1系列ずつ搭載されます。
これら3基のコンプレッションモジュールは、インド・ハジラにあるL&T社のモジュール製作ヤードで組み立てられ、洋上プラットフォーム上に据え付けられます。ONGCへの最終引渡しおよび当該洋上プラットフォームの商業運転開始は2012年2月の予定です。

当社は圧縮機メーカーとしては数少ないトータルモジュールサプライヤーであり、今回の受注はインド・東南アジア地域での豊富な実績と信頼性が高く評価されたものです。今回の受注によって当社のコンプレッションモジュールの受注実績は54基となり、うちインド向けは38基となります。

当社は今後とも、クリーンエネルギーである天然ガスに関連する機器の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。