住友金属工業和歌山製鉄所に蒸気タービン発電設備を納入

2010年01月18日

 
 

川崎重工は、住友金属工業株式会社和歌山製鉄所に、定格出力23.1MWの蒸気タービン発電設備を納入しました。

今回納入した蒸気タービン発電設備は、コークス乾式消火設備(CDQ(※1))に設置するもので、コークス炉にて乾留された赤熱コークスを不活性ガスにて消火し、その顕熱をボイラーで蒸気として回収し、発電に利用する設備です。国内有数のコークス生産拠点である同製鉄所は、新たなCDQ設備を導入することで、エネルギー利用効率の向上を図りました。

当社は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに330基を超える蒸気タービン設備を納入しています。
同製鉄所向けには、1993年にCDQ用蒸気タービン発電設備を納入した実績があり、今回が2基目となります。今回の採用は、これらの実績に加えて、当社製蒸気タービンの優れた性能やライフサイクルコスト、当社への高い信頼が総合的に評価されたものです。

当社は今後とも環境負荷低減に貢献する高効率発電設備の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。

<蒸気タービン発電設備概要>
1.納入先:住友金属工業株式会社 和歌山製鉄所
2.発電出力:23.1MW
3.蒸気タービン型式:復水タービン
4.設備構成:蒸気タービン設備、発電機設備、電気・計装設備、復水設備
5.上記設備の据付工事及び試運転調整

※1 乾式消火設備(Coke Dry Quencher)
コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内を流れる不活性ガスによって消火する設備。密閉した冷却塔内で消火されるため、従来の湿式消火により水蒸気として放散していた熱量を回収して発電が可能となる。