大塚製薬インドネシア・クジャヤン工場向け6,000kWコージェネレーションシステムを受注

2009年10月05日

 

「M7A-02」ガスタービン

 

川崎重工は、東南・南アジアのガスタービン販売・サービス拠点Kawasaki Gas Turbine Asia Sdn. Bhd(カワサキ・ガスタービン・アジア社、マレーシア・クアラルンプール)を通じて、現地エンジニアリング会社PT Euroasiatic(ユーロアジアティック社)、双日(株)および同社の現地法人PT Sojitz Indonesia(双日インドネシア社)と共同で、大塚製薬(株)のインドネシア現地法人PT Amerta Indah Otsuka(アメルタ インダー大塚社)の飲料製造の新工場向けに6,000kWガスタービンコージェネレーションシステムを受注しました。

今回受注したシステムは、自社開発のカワサキガスタービン「M7A-02」を主機とする天然ガス焚き(非常時は液体燃料へ切り替え可能)のガスタービン発電設備および排熱回収ボイラで構成されています。本システムはガスタービン発電設備によって発生する電力に加えて、ガスタービン発電設備の排ガスを利用して、排熱回収ボイラで排熱を蒸気として回収することにより、総合効率は80%以上に達します。
本システムから発生する電力と蒸気は、工場内の生産設備に全量供給され、同工場のエネルギーコストの削減、電力の安定供給に寄与することになります。
なお、本システムは、当社がガスタービン発電設備の供給を担当し、PT Euroasiaticがボイラ・補機類一式の調達と現地工事を担当し、2009年末に完成する予定です。

インドネシアでは電力事情の不安定化などにより、天然ガスパイプラインの敷設が進んでいる都市部や工業地帯を中心に、ガス燃料を用いた自家発電設備の導入が進んでおり、今後もガスタービンコージェネレーションシステムの需要が増加することが期待されています。

当社のインドネシア向けコージェネレーションシステムは、1994年に納入した3,000kW級を皮切りに、これまでに合計15台のカワサキガスタービンを納入しています。今回受注したシステムの核となるガスタービン「M7A-02」は当社の主力機種であり、2004年から2008年にかけてインドネシア向けに相次いで受注しており、今回は11件目の受注になります。
今回のコージェネレーションシステムの受注は、ガスタービンコージェネレーションシステムの優れた環境性能やライフサイクルコストはもとより、当社の高い技術力とインドネシアにおける過去の納入実績、引渡し後のサポート体制等が総合的に高く評価されたものです。

今後も当社は東南・南アジア地域のガスタービン営業・サービス拠点 Kawasaki Gas Turbine Asia Sdn.Bhdを通じて同地域でのさらなるコージェネレーションシステムの市場開拓を強化します。また、東南アジアほか、米州、欧州、中東、日本を含むアジア極東地域においても現地販売拠点を活用し、世界5極体制により事業を積極的に展開していきます。