日本コークス工業株式会社から蒸気タービン発電設備を受注
2009年05月12日
川崎重工は、日本コークス工業株式会社(2009年4月に「三井鉱山株式会社」より「日本コークス工業株式会社」に社名変更)から、定格出力16.5MWの蒸気タービン発電設備を受注しました。納入先は同社北九州事業所(北九州市若松区)で、2011年4月に引き渡す予定です。 今回受注した発電設備は、コークス乾式消火設備(CDQ(※1))に設置するもので、コークス炉にて乾留された赤熱コークスを不活性ガスにて消火し、その顕熱をボイラーで蒸気として回収し、発電に利用する設備です。国内有数のコークス生産拠点である同事業所は、既に1基のCDQ設備を有し、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助金を受けて新たなCDQ設備を導入することで、省エネルギーおよびCO2削減の実現を計画しています。 当社は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに約330台を納入しています。また、川崎重工グループとして、同社に石炭調湿設備等を納入した実績があります。今回の受注は、これらの実績に加えて、当社製蒸気タービンの優れた性能やライフサイクルコスト、川崎重工グループへの高い信頼が総合的に評価されたものです。 当社は今後とも環境負荷低減に貢献する高効率発電設備の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。
※1 乾式消火設備(Coke Dry Quencher) コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内を流れる不活性ガスによって消火する設備。密閉した冷却塔内で消火されるため、従来の湿式消火により水蒸気として放散していた熱量を回収して発電が可能となる。 |
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