洋上プラットフォーム向けガスタービン発電設備を初受注

2009年03月26日

 

 

 

川崎重工は、日本海洋石油資源開発株式会社(※)が岩船沖油ガス田に設置するプラットフォーム洋上ガス昇圧設備向けに、ガスタービン発電設備を受注しました。過酷な使用環境である海洋石油・ガス掘削プラットフォーム向けとしては初受注となります。

岩船沖油ガス田は国内では唯一の海洋油ガス田で、新潟県新潟市から北東に約30Kmの沖合いに位置しており、現在、原油・天然ガスの生産・開発が進められています。
今回採用されるPUC30型ガスタービン発電設備は、自社開発のガスタービン(M1A-13)2機を搭載した軽量・コンパクトな発電設備で、運転開始は2011年3月の予定です。
同ガスタービンは1989年の初号機納入以来、累計約420台の生産実績を持つ当社の主力ガスタービンの一つで、今回の採用は当社製ガスタービン発電設備の豊富な実績と信頼性が、顧客から高く評価されたものです。当社は今後とも洋上プラットフォーム向けも含めたOIL&GAS(石油・ガス生産業)市場での販売展開を積極的に進めていきます。

当社は1977年に国産初の自社開発ガスタービン発電設備を納入して以来、これまで9,000台超のガスタービンを納入してきました。
近年、地球環境への配慮が一層厳しく求められている中、ガスタービンは優れた環境適合性や総合熱効率の高さから、地球温暖化防止や環境負荷低減といった地球環境保全に最適な原動機として、更に注目を浴びています。当社は今後とも、自社開発の高い技術力と信頼性をもとに、環境負荷抑制に効果的なガスタービン発電設備を国内外のあらゆる市場に向けて、積極的に販売展開していきます。

※日本海洋石油資源開発株式会社は、石油資源開発株式会社の連結子会社です。

【主要諸元】

機種 : PUC30 × 1基
発電端出力 : 2,900kW/60Hz
燃料 : 天然ガス