ホイールローダ事業に関する提携合意のお知らせ
2008年10月31日
川崎重工業株式会社(川崎重工)と日立建機株式会社(日立建機)およびTCM株式会社(TCM)は、ホイールローダ事業について、3社で共同研究開発を行うこと並びに川崎重工がホイールローダ事業等を分社し、新たに設立する子会社へ日立建機が出資することを骨子とする事業提携に合意しましたのでお知らせします。 1.事業提携の概要 (1)2011年から実施が予定されている次期排ガス規制(Tier4)に向け、3社の保有する技術力を結集し、同排ガス規制対応の新型ホイールローダの研究開発を共同で行います。また、共同開発した製品はそれぞれ分担製造し相互に供給し合う体制を整えます。これらの方策により、3社はホイールローダ事業の競争力強化を図ります。 (2)川崎重工は、2009年4月1日を目途にホイールローダ事業を100%子会社として分社独立させます。 (3)日立建機は、当該新会社へ2009年度中を目途に、第三者割当増資の形で資本参加し、出資比率34%を保有する予定です。 (4)日立建機は、それから3年後以降に、当該新会社の過半数の出資比率を取得するオプションを保有します。 2.事業提携の目的 3社は、いずれもホイールローダを建設機械事業の基軸製品と位置づけ、グローバルアライアンスが進展しつつある建設機械業界にあって、協力して将来のホイールローダ事業の更なる発展・拡大を目指し、今回の事業提携に合意しました。 3社の事業提携は、技術開発・製品面等における相互補完関係および製品競争力強化を図り、Win-Winの協力関係を実現するためのものであります。具体的には、3社は今日までに本分野で培った高度な技術を共有し、競争力に優れる次期排ガス規制対応のホイールローダの共同開発を効率的かつ強力に推進し、また、資本提携を通じて確固たる協力関係を構築いたします。今回の共同研究開発および資本提携に関する合意に引き続き、3社は、共同資材調達・生産分担(相互OEM)等の分野についても広範な提携関係を構築すべく、協議を行ってまいります。 3.提携各社の概要 川崎重工は、1960年に建設機械事業に進出し、1962年のホイールローダの生産・販売開始以来40年以上にわたり、総合重工業として保有する広範な技術を活かしてお客様のニーズに応える建設機械を数多く生産してまいりました。 日立建機は、1949年に純国産技術によるパワーショベルを世の中に送り出して以来、常に業界の最先端を走りつづけ、お客様にトータルソリューションを提供できる総合建設機械メーカーとして発展してまいりました。 TCMは、1949年に国産初のフォークリフトを、また、1960年には国産初のホイールローダを完成し、以来、ソフト・ハード両面における独自技術をコアに総合物流システムメーカーとして事業展開してまいりました。
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