韓国初となる洋上ガスコンプレッションモジュールを出荷

2008年04月16日


川崎重工は、Korea National Oil Corporation(KNOC)社[韓国石油公社]が推進するDonghae-1 Gas Platform Modificationプロジェクト[東海-1ガスプラットフォーム改修工事]向けに洋上ガスコンプレッションモジュール1基を、当社神戸工場より出荷しました。

洋上ガスコンプレッションモジュールとは、限られた洋上プラットフォーム上スペースを有効に活用するため、圧縮機を中心とする駆動機/ガスクーラー/スクラバー/バルブ/制御装置等の機器をコンパクトにまとめた設備で、洋上で昇圧した天然ガスを海底パイプラインにて陸地へ圧送するものです。

モジュールの特長は一点吊りが可能な構造となっていることであり、さらに出荷前にモジュール全体として運転試験を終えていることから、洋上プラットフォームへの据付、運転準備作業が最小限となっています。
今回出荷したモジュールは、韓国ウルサン沖の既設Donghae-1 Gas Platform上に設置されるため、重量制限が特に厳しく、2系列の圧縮機設備を搭載しながら総重量を700トン以下に抑えています。

当社はこれまでにインドやマレーシアを中心に48基のモジュールを製作、供給しており、本プロジェクトでも当社の実績が高く評価され、韓国初の同設備を供給することになりました。
当社は、これからも洋上ガスコンプレッションモジュールをはじめとした天然ガスに関連する製品の供給に取り組み、地球環境の保全に貢献していきます。