「Ninja ZX-10R」などニューモデル4機種を「パリショー2007」に出展

2007年09月27日


 



Ninja ZX-10R

 

   川崎重工は、9月29日(土)より9日間にわたりフランスで開催される「パリショー2007」(注1)に、欧州向け2008年ニューモデル4機種を出展します。今回出展するモデルは、来年から完全施行される欧州排出ガス規制「EURO-3」に適合し、さらにABS搭載機種を含むなど、環境と安全に配慮されています。

今回カワサキは、海外市場から高い評価を得ている大排気量スーパースポーツのニューモデルとして、全面的に改良した「Ninja ZX-10R」を発表します。レース活動から多くの技術的なフィードバックを受け開発された本モデルには、エンジン特性やシャーシの剛性バランスに大幅な変更が加えられています。

フルカウルを装備する250ccスポーツモデルとして、乗りやすさとスタイリッシュな外観を融合させた「Ninja 250R」を欧州市場に初出品します。

2006年にデビューして以来、世界中のモーターサイクル誌で高い評価を得ているカワサキのフラッグシップモデル「ZZR1400 ABS」を出展します。2008年モデルでは、エンジンと吸排気系を中心とした変更を実施。欧州排出ガス規制「EURO-3」への適合により環境性能を向上させるとともに、さらなる高出力化を達成しています。

量産車では最大排気量のVツインエンジンを搭載したクルーザーモデル(注2)、「VN2000 CLASSIC」も併せて欧州市場に初出品します。

(注1) ドイツで開催される「インターモト」と隔年で開催される欧州最大級の「モーターサイクルショー」。
(注2) ゆったりとした乗車姿勢で乗るアメリカンスタイルモーターサイクルの総称。


2008年ニューモデルの概要

□スーパースポーツモデル
「ZZR1400 ABS」

カワサキのフラッグシップモデルとして高い評価を得ている、最大排気量クラスのスーパースポーツモデル。
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジン(1,352cm3)は、カワサキのスポーツモデルとして最大排気量を誇り、強力なトルクと優れた加速性能を実現。また、ねじれ特性に優れた高剛性アルミモノコックフレームは、スポーティで軽快なハンドリングと快適性を兼ね備えています。さらに、4灯プロジェクターヘッドランプなど独創的なスタイリングを取り入れつつ、実用面においても高い風防効果を発揮するフォルムとしています。2008年モデルでは、欧州排出ガス規制「EURO-3」に適合させるとともに、エンジン内部のパーツや吸排気系の最適化により、さらなる高出力化を実現しています。


「Ninja ZX-10R」

カワサキのスーパースポーツ「Ninjaシリーズ」のハイエンドモデル。
2008年モデルは、レース活動からの技術的なフィードバックを積極的に取り入れ、サーキット走行で必要とされるパフォーマンスを向上させています。熟成されたカワサキ独自のアルミバックボーンツインチューブフレームは、マシンや路面状況をライダーにより伝えやすい特性へと変更され、水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジン(998cm3)は全回転域において強力なパワーを発揮するだけでなく、高回転域での出力特性がさらに強化されています。さらに、スタイリングも一新し、スーパースポーツとしての存在感に溢れています。まさにカワサキのレーシングテクノロジーの粋を集めたモデルです。


□スポーツモデル
「Ninja 250R」

欧州では新機種となる250ccクラスのロードスポーツモデル。
「Ninja 250R」は、足つき性の良い、軽量、コンパクトな車体に、ライダーフレンドリーな水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジン(248cm3)を搭載し、街乗りからスポーツ走行までこなすオールラウンドなスポーツマシン。扱いやすさとスーパースポーツ譲りのスタイリッシュなフルカウルデザインの組み合わせは、“250ccモダンスポーツ”という、欧州のライダーへのカワサキからの新しい提案です。


□クルーザーモデル
「VN2000 CLASSIC」

世界最大排気量のVツインエンジンを搭載する、クラシックスタイルのクルーザーモデル。
2,053cm3という排気量ならではの鼓動感を味わうことのできる水冷V型2気筒OHV4バルブエンジンを搭載した本モデルの最大の魅力は、圧倒的なトルク、滑らかな出力特性とロング・アンド・ローのフォルムです。また、鏡面処理されたクラシカルなヘッドランプやティアドロップ(涙滴型)形状の燃料タンクなど、カワサキならではのこだわりが随所で見られます。2008年モデルは、新たに欧州排出ガス規制「EURO-3」に対応しています。